好きこそものの上手なれ、のこと

私自身、かなり特異な例だと思いながらお話ししますが。

中学生の頃といえば、「男の子って汚ったなーい！」症候群がようやくひと段落し、中にはすでにBFがいる子もいようというお年頃。そうでなくとも、クラブ活動や友達との付き合いがいちばん楽しい頃ですよね。

この頃から、私はどっぷりアニメやSFに浸っておりました（笑）。

事の始まりは、言わずと知れた「機動戦士ガンダム」（笑）。それ以前から「海のトリトン」とか「勇者ライディーン」とかは知ってましたし、「宇宙戦艦ヤマト」とかも観ていましたが、ここに私の第１次アニメブームがありました。

ガンダムに填った私は、その頃急速に普及してきたビデオを持っている友達のお兄さんのところに入り浸ります。そこで「TVドラマ版スタートレック」や「ウルトラQ」など、昔のSFやアニメも知ることとなるのですが、それはまた別の話。

ただ、当時も今もヲタクな子が周囲から奇妙な目で見られるのは変わりません。特にこのくらいの年齢は、みんな大人になろうと一生懸命背伸びしている時期でもあり、親友と思っていた子からも「あんた、新体操（当時、私は器械体操部でした）真面目にやりなよ。アニメとかSFとか、子供のものに夢中になってないでさ」と言われ、少なからずショックでした。

それでも結局、アニメやSFとの付き合いはそのまま社会人になっても続くのですが（笑）、ここに転機がやってきます。

当時、私はすでにフリーのライターを生業としておりました。世は社会現象ともなった「新世紀エヴァンゲリオン」ブームの真っ盛り。ある日突然、以前勤めていた編集プロダクションから電話が入ります。「アニメのムック本やるんだけど手伝ってくれない？」元の上司は、私がヲタクなことを覚えていたのです。

そこから私の仕事の内容は一変しました。それまではパソコンやソフトウェアの入門書や実用書がメインだったのですが、アニメやプラモデルまで、仕事の範疇になりました。中にはSFの設定まで依頼するというクライアントまで現れる始末（爆）。

で、以前、アニメやSFを子ども扱いしていた友人たちは、というと。

私がアニメやSFを仕事にしていると話すと、目を丸くして驚くのは言うまでもありません。ビデオやDVDで過去の作品がリバイバルする今日この頃、自分の子供と話が合わなくて困るといいます（笑）。誕生日のプレゼントにパチもんを掴まされて子供に怒られた友人のひとりは、今も私に買い物のアドバイスを頼んできます（笑）。

他にも、TVゲーム「リッジレーサー」と「ドラゴンボールZ」から、人がスランプに陥る原因を学びました。プラモデル作成のノウハウで、傷ついてしまったCDやDVDの修復もできるようになりました。(^^)

今や言い古されたことですが、ナンバーワンよりオンリーワンなのだなと、今にして身に沁みて思います。

私が人生を語るには早いのかもしれませんが、きっと人生において無駄なことは何ひとつないのだろうと思います。ときには冷や水を浴びせられるようなこともあるかもしれませんが、自分なりに好きなものを極めると言うことはとても大切なことだと思っています。

コメント 2

こんにちは、またまたおじゃまします
なるほどー、人に歴史ありですね。私自身アニメやゲームと縁を切れずに大人になってしまった人間の一人としては励まされます。
中学時代は確かに「オタク、オタク」といわれたりしましたが
それにもめげずにマイペースを貫いてここまできてしまいました
（笑）
そのおかげで何人かの話の合う友人にも恵まれ、Reinaさんともこうして知り合えたわけですから、趣味は私の人生を豊かにしてくれたのだと思います。Reinaさんのように仕事に活かせるのはとてもうらやましいな。
これからも道を極めるべく頑張りましょうねー（爆）
でも最近、夢中になれるアニメがなくてちょっとさみしい（特にガンダムSEEDデスティニーは完全否定！！）のAspiedでした。
（笑）
by aspied (2004-12-04 17:23) 

Asさん、いらっしゃいませ。(^^)
最初にも書きましたが、私の場合はかなり特異な例だと思うんですね。一般の商社や広告代理店などに勤めていたら、個人の趣味を仕事に生かすと言う機会自体、ほとんどないと思われますから。
とはいうものの、後半の「CDやDVDの補修」や「スランプになる原因」みたいなものは、きっと誰にでも経験できることなのではないでしょうか（これらについて、具体的なお話については、また後ほど）。
Asさんも仰っていますが、こんなつたない話でも、へこんでいるとき「自分が自分らしく生きる」ための起爆剤となってくれれば嬉しいです。(^^)
by kyao (2004-12-04 19:27)