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ガンプラ、のこと [プラモデル]

ガンプラ。初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれませんが、いわゆる「機動戦士ガンダム」のプラモデルのことです。今では私の収入の一翼を担う、大切なカテゴリーなのですが…。

最初に元上司から「今度、ムックにするから、試しにガンプラ、作ってみない?」と連絡を貰ったときには、正直「バカにしてるのか?」と思いました。私もプラモデルのひとつやふたつ、造った経験がありますし(船とか自動車とか)、いくらなんでも簡単に作れないようなものが商品になるとは思えません。

「これも仕事だから仕方がない」と、引き受けてから数日後、小包が届きました。開けてみると中にはちっこいプラモデルの箱。今思えば、それは最初に発売された1/144スケールのいちばん小さなガンダムのプラモデルでした。現在発売されているキットのようにパーツごとに色分けされているわけでもなく、全パーツが真っ白。価格も300円程度でパーツ数も少なく、子供にも十分作れるようなキットです。

ざっと組み立て説明書に目を通しましたが、いわゆる和菓子のモナカと同じようなもので、ふたつに分かれているパーツをペタンとくっつけるだけと言う至極簡単な構造。「やっぱ、バカにしてんじゃん」私はパーツの番号をほとんど確かめもせずに組み立て始めました。

ところが。

「あれ? このパーツとパーツ、ちゃんと合わないじゃん」腕のパーツを貼り合わせようとしましたが、左右で形が微妙に違っています。まるでジグソーパズルのピースみたい。改めて組み立て説明書を見ると、パーツの番号が違っています。「ぐは!」パーツにはすでに接着剤がこんもりと…。慌てて剥がしましたが、パーツの接着面はガビガビ。貼り直したところで、二度ときれいに付かないだろうことはすぐにもわかりました。ぐは…失敗した…。

と、私の失敗を見透かしたかのように、元上司から電話が入ります。「どう? 簡単そうに見えて難しくない? まあ、キャオなら大丈夫だろうけど」電話の向こうで舌を出している元上司の顔が目に浮かびます。

「あったまきた」次の日。私は百貨店のおもちゃ売り場へ飛び込み、同じものを購入しました。家に帰ると、今度は組み立て説明書のとおりに作ります。1時間もせずに完成したそれは、アニメに登場するガンダムと同じには思えない真っ白なガンダムでした。「真っ白って変よね…」

数日後、私は元上司との打ち合わせの席に、完成したガンダムを持って行きました。と、それを一目見た元上司。「真っ白じゃん。色くらい塗らないと」…最初にそう言ってよ…(泣)。

それから数ヶ月の間、ガンプラと私の格闘は続きます。プラモデルの仕上げ・加工と塗装を覚えたのは、それからさらに数ヵ月後にエヴァンゲリオンのプラモデルが市販されてからになるのですが、それはまた、別の話。


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mana

元上司の方のお誘いから、プラモデル(特にガンプラ)にはまっちゃったんですね。(笑)
by mana (2006-01-12 23:54) 

kyao

manaさん、こんにちは! うは。こんな古い記事を訪ねてくださり、どうもありがとうございます(しかも記事内容がヲタクだし)。(^^ゞ

>元上司の方のお誘いから…
わはは。あとから思えば、これは部長の作戦勝ちみたいな気がしますね。(^^;
私がこう言うことに固執するのをよく知っていたと言うことでしょうか。もともと、ジグソーパズルとか、何かをチマチマ作るのって好きでしたし。(^^)
そういえば、この続きって書いてないな…今度スレ立てよう(笑)。
by kyao (2006-01-14 08:29) 

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