SSブログ

NHK、またも「ねつ造」か?? -「プロジェクトX」5月10放送分のこと- [社会]

関西の朝日放送「ムーブ!」という番組を見ていると、驚かされることばかりなんですが…。

NHKが5月10日に放送した「プロジェクトX」という番組に、疑問の声が寄せられているそうです。

放送の概要は以下の通りです。

大阪府立淀川工業高校。昭和50年代。校内は荒れに荒れ、生徒は暴走族まがいのことをしていたという。
そこへひとりの熱血教師が赴任。彼は音楽を通して生徒たちを更生させられないかと提案。周囲からの冷たい視線などをはねのけ、学内に合唱部を創設。教師と生徒の努力の結果、全国コンクールに入賞出来るまでになった。

ここまで聞くと、「スクールウォーズ」の音楽版ではないかという気もしますが、この放送を見た同校のOBや生徒から「事実と違う」というクレームがNHKをはじめ、「ムーブ!」番組宛に届いたと言います。

疑問点を要約すると、大まか以下のようになります。

  • 当時、淀川工業高校は、番組で紹介されたような「荒れた学校」ではなかった。番組内ではコンクールにパトカーまで来たとあるが、そんな事実はない。
  • たしかに同校には合唱部はなかったが、以前より全国コンクールで金賞・銀賞をとるほど優秀な吹奏楽部があった。
  • 赴任した教師は学校関係者から冷遇されたとあるが、もともと同校校長は合唱部を創設すべく、そうした実績のある教師を捜して自ら招いた

こうした点について、合唱部の顧問だった教師は「NHKに番組の内容が違うので放送しないでくれと何度か連絡したが「大丈夫」「もう編集が間に合わない」という理由で断られた」と言います。
また、自ら同番組に出演してしまったことについては「番組内で、事実と違うとは怖くて言えなかった。今から思えば、番組を中断させても本当のことを言うべきだった」と言っています。

「ムーブ!」の番組スタッフは、実際に関西の合唱協会の代表者や、当時をよく知る人たち、学校関係者に話を聞いていますが、どうも放送内容が事実と違うというのは間違いないようです。

逆境から何度も立ち上がって栄光を手にする、というパターンはたしかに感動的です。ですが、ここまで来るとねつ造としか言いようがありません。

このことでいちばん迷惑を被るのは、言うまでもなく淀川工業高校の生徒さんたちです。
今でも彼らは一生懸命コンクールに向けて練習を重ねているはずです。こんなつまらないことで、彼らの情熱に水を差してほしくはありません。
これまで、同校で楽しかった日々を過ごしてきたOBの方々にとっても、こんな事が事実として世の中に広まってしまうというのは、屈辱以外の何ものでもないでしょう。

しかもこれで「プロジェクトX」という番組に対する、すべての信憑性さえ失います。これまで、どれほど感動的なことをこの番組が伝えてきたとしても、もしかしたらそれさえも虚飾かと思われてしまえば、感動も何もありません。

「ムーブ!」では、明日(5月24日)もこの問題について取り上げるそうです。
お時間のある方はぜひご覧になってください。

余談ですが、「プロジェクトX」のHPでは、この5月10日放送分についてのみ削除され、アクセス出来ない状態になっています(2005年5月23日19:00現在)。


「犬の十戒」という本のこと [社会]

一緒に生活するというとき、小鳥(匂いがダメなんです。とっても好きなんですが)とサル(変に人間ぽいところが嫌い)を除いて、私は基本的にどんな動物でも平気です。

身近な動物なので、ネコも好きですが、同じくらいイヌも好きです。

最近、あるテレビがきっかけで「犬の十戒」という本のことを知りました。

犬の十戒 ジュリアン出版局 本体価格1428円

内容はモノクロ写真と、飼われるイヌからの短いメッセージが詩篇のようにつづられています。

  1. ぼくの寿命は10年から15年くらいです。
    ちょっとの間でもあなたと離れることはとっても辛いことなのです。
    ぼくを飼う前に、このことを思い出してください。
  2. あなたがぼくに何を望んでいるのか、ぼくが理解できるまで時間をください。
  3. ぼくを信頼してください。
    あなたの信頼なしにぼくの幸せはありえません。
    ぼくを信頼してください。
  4. 長い時間怒ったり、お仕置きで閉じこめたりしないでください。
    あなたには仕事があるし、遊びの時間があるし、友達もいます。
    でも、ぼくにはあなたしかいないのです。
  5. 時々はぼくに話しかけてください。
    あなたの言葉の意味はわからなくても、あなたの声はよくわかるのですから。
  6. あなたがぼくにどう接するか、覚えておいてください。
    ぼくは、そのことを絶対に忘れません。
  7. ぼくを叩く前に、思い出してください。
    ぼくはあなたの手の骨くらい簡単に噛み砕くことのできる歯を持っているけれど、ただ、噛まないだけだということを。
  8. 言うことを聞かない、分からず屋だ、怠け者だ…そう言ってぼくを叱る前にもう一度考えてみてください。
    もしかしたらぼくは、きちんとした食事を貰っていないのかも知れない、暑い中ずっと外にいたのかも知れない。もしかしたらぼくは、心臓が弱ってきているのかも知れないと。
  9. ぼくが歳を取ったら、よく世話をしてください。
    あなたも同じ、やがて歳を取るのですから。
  10. ぼくが天国へ逝くときは、そばにいてください。
    「見ていられない」とか
    「わたしのいない間に…」なんて、絶対に言わないでください。
    あなたがそばにいてくれるだけで、ぼくは安心できるのです。
    そして…

    忘れないでください。
    ぼくはいつも、あなたを愛しています。

 

最後には、施設で保護されていた「笑うことを知らなかった」「帰る家がなかった」「囚われていた」「怖いことだらけだった」子たちのBefore・Afterが数ページに渡って写真で紹介されています。

とにかく癒される本です。

書店でお見かけの際には、ぜひ手にとってご覧ください。


マスコミの報道姿勢に思うこと [社会]

阪神尼崎で起きたJRの列車事故について、連日、たくさんの報道がなされています。
負傷された方は450人以上。亡くなられた方も100人を越えようと言う大惨事です。
消防やレスキューのみなさんは、連日の作業で疲労の極致にあろうと思われますが、今でも精力的に救助活動を行ってくださっています。本当に頭の下がる思いです。
事故原因についてはまだ解明されていませんが、JR側の度を越した社員教育の一端や、当日の列車の速度超過など、徐々に分かり始めたこともあるようです。今後、同様の事故が起きないよう、万全の措置を取っていただきたいと思います。
また、事故で怪我をされた方の一刻も早いご回復と、命を落とされた方々のご冥福を心からお祈りする次第です。

ですが。
今回の事故のニュースを見ていて、私が腑に落ちなかったのは、マスコミ各社のその取材姿勢です。

「すみません。通してください」と、病院に駆けつけたご家族の前にマイクやカメラを突きつけて道をふさぐ取材クルー
まだろくに治療も済んでいない被害者にインタビューするキャスター
簡易担架に寝かされているスカートの女性を足下から撮影するカメラ
動揺して、混乱している被害者家族にマイクを向けるインタビュアー
事故発生から10時間。「まだ原因は何も分かっていません」と会見するJR関西社長に向かって「そんなわけないやろ…人が死んでるんやで!」と怒鳴る記者

レスキュー隊が生存者の有無を確かめようと集音機を使おうとしたけど、取材ヘリの爆音がうるさくて、まったく使えなかったという話もあります。

以前から、ワイドショーなどで、犯罪加害者や被害者のお宅にずかずかと取材を申し込むマスコミにも腹を立てていましたが(どんな言葉が聞きたいか、想像が付くから余計に腹が立つ)、もう少し被害者に対してデリカシーのある対応が出来ないものでしょうか。

このブログをマスコミの方が見ているとは思えません。が、一刻も早く事実を伝えたいという意図は分かりはするものの、もっと当事者の立場に立った取材をしてほしいと願うばかりです。
…こんなことを思うのは、私だけなのでしょうか? こんなことを考える私が変でしょうか?


地下鉄サリン事件のこと -私の「ポケットの中の戦争」- [社会]

平成7年3月20日。10年前の今日。私はこの日を一生忘れないと思う。

その日、偶然にも有休をもらっていた私は、のほほんと自宅で過ごしていた。
午前9時過ぎ。私室のステレオからはTOKYO FMの軽快な音楽が流れていた。と、突然MCが話し出す。「只今、東京の営団地下鉄内に、シンナーのような薬品と思われる匂いが充満し…」それを聞いた私は、「また誰かがシンナーの缶でも落として、中身をぶちまけたかなあ」くらいに思っていた。

そのまま何事もなく、我が家ではお昼を迎えようとしていた。
だが、昼食の用意をしながらつけたテレビニュースの光景に、私は愕然となった。

すっかり見慣れた地下鉄日比谷線の築地駅周辺。
消防車や救急車が止まり、急ごしらえのテントが張られていた。警察官が右往左往し、地下鉄の職員が何か叫んでいる。ヘリコプターからリポーターが中継しているが、その本人にしても何が起きているのかわからないみたいだった。

普段は30分で終わるはずのニュースは、その後もずっと続いた。
画面を見つめるうち、徐々に状況がわかり始めた。「長野で使われたサリンが…」…サリン…毒ガス? どうして東京で? 地下鉄で?

築地には、NTTの第3デバッグセンタ(3デバ)がある。うちの社員も何人か出掛けているはずだった。「これって…やばくない??…」
私は慌てて会社に電話を入れた。出たのは同期のフー子。
「ニュースで観たよ。そっち、大丈夫なの?」
「先輩が聖路加病院に運び込まれたの。今、部長が行ってる。出社した人の中にも具合が悪い人がいっぱいいる」彼女の声の様子からも、社内が騒然としているのは手に取るようにわかった。
「私もすぐ行くね」
「わかった。でも、電車とか止まってるから」
「うん、ありがと」
電話を切ると、お化粧もままならないまま、スーツに着替えて私は自宅を飛び出した。

1時間ほど掛かって、会社に着いた。ビルの前には数台の救急車が止まっている。内心絶句するも、エレベータを使わず、私は階段を駆け上がった。
フロアは閑散としていた。残っているのはほとんどが女子社員で、みんな、次々に掛かってくる電話の応対に追われていた。
私はすぐにフー子を見つけて話しかけた。
「ビルの外に救急車が止まってるけど?」
「あ、あれは違うの。うちもすぐに消防に連絡とったけど、もう出せる救急車はないって。仕方がないから、タクシー使って病院へ行ったの」…ぐは…。

それからは、もう仕事どころじゃなかった。
クライアントへ連絡を取って事情を説明したり、社員のご家族からの電話への応対に忙殺された。「そういえば、お昼、食べてないなあ」空腹だったのを思い出したのは、夜6時をまわった頃だった。

聖路加病院から転院した社員やお友達のお見舞いに行けるようになったのは、この日から3日も経ってからだった。
突然、目が見えなくなった怖さで、ご家族の前で泣いている友人。
頭痛が続き、事件の日からまったく眠れないと訴える後輩。
意識があるのかないのか。ただ無表情のまま、一点を見続けている上司。
「これって戦争じゃん…ひどすぎるよ…」
目の前の惨状に愕然とし、私はただ泣くことしかできなかった。
その後も、なんでもないと思っていた人が、何日も過ぎてから具合が悪くなるということが続き、業務が元通りになったのは、事件の日から2週間以上も経ってからだった。


当時のことを思い出すだけで、今でも涙が出てきます。
当時の職場の友人とは、一部の人たちを除いてすっかり疎遠になってしまいましたが、今でも視力が回復しない人や、頭痛が続いている人などがいるそうです。
また、PTSDで、地下鉄に乗れない人や、エレベータのような密閉された小さな空間に入ると気分が悪くなる人もいます。

この事件を引き起こした新興宗教集団は、アメリカなどでは立派なテロ集団として認知されています。
この新興宗教集団の責任者の糾弾は無論ですが、こんな事件を起こすまでに放置していた国の責任。被害者への救済活動など、今になってもやるべきことはあまりに多く残されています。

平成7年3月20日。10年前の今日。私はこの日を一生忘れないと思います。


ついに50万人突破か、のこと [社会]

まだまだリハビリ中なので、今日はまだ軽く流して(昨日、あれだけ長々書いておいて、何を言うかい)。(^^ゞ

今朝の読売新聞に、NHKの受信料不払いが、2月末現在の暫定値で56万人に達するとありました。ここにきて、橋本会長が衆院総務委員会で「50万人に止まる活動に全力を挙げる」と述べていたそうです。

あほかい。

これじゃあ「50万人までなら、受信料払って貰えなくてもやっていける」と聞こえますよね。どうして「国民みなさんに受信料を払っても見たいと言われるような番組作りをしたい!」と、ハッタリでも良いから言えないんでしょう。

週刊誌のネタなので、信憑性は落ちますが、すでにNHKを辞めたはずのエビジョンイルや前社長、副社長までが、今でも役員室だかに居座り、NHK社員に対してあーだこーだと指示を飛ばしているそうです。

で、これから先。
地上波デジタルが主流になる頃を見計らって、放送電波にスクランブルを掛け、受信料を払ってくれる家庭にしか見せないという措置を取るとまで言ってます。

どういうつもりなんだか。

すでに信頼性は地に落ちてしまっているNHKですよ。報道番組ひとつとっても信じて良いものかどうか疑問です(そういえば、政治家が番組改編を狙って圧力をかけたというあの事件。あれから、どうなってるの??)。
あらゆる点に置いて、民放各社はNHKになど負けていません。スクランブルなんぞ掛けようものなら、それを口実にNHKに受信料払わない人が爆発的に増えるに決まってるじゃん。

おそらくは、まったく受信料が入らなくなったあとでも、チョコチョコっと法改正して、今度は税金とか使いながら、あの国営放送グループは生き延びていくんでしょうね。どこまでいっても腹立つなあ(怒)。

いっそのこと、これから発売されるTVには、NHKのチャンネルってオプション扱いにしてくれないでしょうか。そうすれば、自分たちの置かれた立場が少しはわかるのではないかと思います(オプションになったら、誰もNHKなんか観ないと思う。でも、NHKなしのTVが爆発的に売れたら笑うなあ)。

NHKは本気で一度解散させ、新規、民放として再出発させる方がいいと思うのですが、いかがでしょう?
ビデオやDVDだって、今時あんな高い値段で売ってるところなんかないよ。殿様商売、いい加減にしてほしいです(怒)。

結局、長文じゃん…しくしく。


大阪市に騙されないで! のこと [社会]

大変、過激なタイトルで恐縮です。(^^;

カキコしている時間があまりないので、簡単にいきます。

大阪市長は今、166億円に上る市職員の余剰公費について削減しようと、職員組合との交渉を繰り返しています。組合との合意がなされない場合でも、議会で承認を強行しようとしていると言います。

これだけ聞くと、市長の英断に拍手さえ起こりそうな気がします。ですが…

昨日(2月22日)の読売新聞夕刊によると、福利削減の代わりに使途不明の7億円を計上しているほか、扶養手当や再雇用OBの給与として1億円の増額を計画していると言います。これって「今までの経費を削減する代わりに、こっちを水増しするから了解してね」と言っているようなものではないですか? 明らかに「見返り」ですよね?

同様の質問は会見した記者陣からも上がったようですが、大阪市市長は「(厚遇削減を補うものではない」「ちゃんと計上した」という言葉を繰り返すだけだったと言います。いきなり7億円という額が出てきた理由についても話していないそうです。

何でも勝手に作っておいて、今頃になって3セク全廃など、問題ばかりが噴出する大阪市ですが(ここにも4セク・5セクへの天下り問題等々)、自ら甘えた体質を直そうとする姿勢がまったく見えません。

こうなったら、簡単に住民票を移せる工夫とか作ってくれないものでしょうか? 自分がイヤだと思う自治体から、住民がとっとと引っ越せるような工夫が私はほしいです。
目の前で住民がどんどん消えてしまうと言う状況があれば、大阪市も少しは考え直すような気がします(もし、本当に実現したら、じゃんじゃん構造改革している横浜市の人口はふくれあがるばかりか…)。(-_-;

 


「ムーブ!」という番組のこと [社会]

関西ローカルだと思うのですが、テレビ朝日系のABC放送で、毎週月曜日から金曜日まで、午後3時55分から放送されている「ムーブ!」という番組があります。

社会派の硬派な話題から芸能まで、いろいろな話題を広く取り上げるニュース番組なのですが、これが大変面白い!

とかく政治や経済の話は「わかりにくい」「取っつきにくい」という印象がありますが、この番組は実にわかりやすく解説してくれます。また、コメンテーターの面々が辛口で、好感が持てます。

おかげで、番組を観るたび、腹が立ってアドレナリン吹き出しまくりです。「社保庁はまだそんな無駄遣いしていたのかー!」「大阪市! いい加減にしろー!」「小泉首相! あんた、バカぁ!?」と、思わずテレビに突っ込み入れてしまいます。

男性の皆様方。MCの山本モナさんは美人ですよー(笑)。フジテレビ系の深夜のニュース番組「NewsJAPAN!」に出演している滝川クリステルさんに引けを取りません。さらにモナさんはプロポーション抜群です(爆)。

関西地区の皆様、一度で結構ですから、騙されたと思ってご覧ください。決して後悔はさせないと思います(回し者のキャオ)。(^^ゞ

P.S.レスは書き込めるのに、新規スレが全然立てられませんでした。むかつく。so-net! しっかりしなさい!!


神戸空港、開港前なのにもうピンチか? 、のこと [社会]

来月にも開港しようと言う神戸空港ですが、どうも怪しい気配が漂ってきています。

昨日、試験機の離着陸を行う予定だった神戸空港ですが、いざ、試験機が着陸しようとすると、ものすごい突風で着陸は難航。しばらく上空で待機していた試験機は、一度、名古屋空港へ向かったと言います。

結局、試験機が着陸できたのは夕方になってから。開港することばかりに躍起になってきた空港事業団の足下は、大きく揺らぐこととなりそうです。

聞けば、神戸空港の近辺は、冬の間、台風並みの西風がひっきりなしに吹いていることで有名なのだそうです。その風を利用した風力発電の実験施設まで立てられているというのですから、推して知るべし、です。

現在建設中の神戸空港の滑走路は、南北に向けて延びています。ここへ真西から強風が吹いてくると言うことは、かなり危険な状況であり、最悪の場合、滑走路から逸脱する可能性もあると言うことです。

空港側は「年間、風の影響で離着陸できなくなる可能性は0.5%」と説明していますが、これはあくまで1年間の平均です。この可能性がすべて冬に集中しているとすれば、下手をすると神戸空港は冬を迎えるたびに欠航便が増え、まったく使えない状態になってしまいます。

記者会見で、この事件にふれた空港側関係者は「この試験で、それがわかっただけでもよかった」などと悠長なことを言っていますが、冬になると使えない空港など、まるでマンガです。

着工を強行し、すでに中断できないところまで来て、次々と問題点が露呈していく神戸空港。またも私たちの税金が無駄になってしまうのかと思うと、情けないの一言です。


銀行の預金保護のこと [社会]

これまではクレジットカードを悪用した事件ばかりでしたが、最近はキャッシュカードを狙った犯罪が増えているそうです。つい先日も、ゴルフ場を舞台にした、大がかりなキャッシュカード犯罪が表沙汰になり、大騒ぎになってますね。

こうした動きを受け、行政も銀行の預金者保護の対策に乗り出したそうです。欧米では預金者保護の政策が整備されており、最低額(5000円から1万円程度)を支払えば、不法に引き出された預金は全額戻ってきます。

ですが、対応が少々遅すぎませんか? -> 金融機関。

思い出してください。どうして通帳から金融機関の届出印が無くなったかを。これは通帳に記されている届出印を利用して、預金を引き出すなどの悪用を防ぐためでした。プリントゴッコなどの簡易印刷機を使って届出印を複製すると言った、呆れるほど簡単な方法で届出印が作れてしまうことがわかったからでしたね?

ですが、こうした手段によって、預金が不正に引き出されていたという事実が明るみに出てからも、銀行をはじめとする金融機関は知らぬ存ぜぬを決めていました。それはすべて預金者の過失であると。

事実、現在の法の下では、不正に預金が引き出されてしまっても、その被害者は預金を引き出された金融機関であるとされてしまいます。もっとも被害を被っているはずの金融機関の利用者は「カードの窃盗」に遭っただけなのです。

正直、冗談ではありません。事実上、利息などのメリットがまったくない今、「安心」や「信用」が銀行の最大のセールスポイントのはずです。ですが、実際に被害に遭ったときは、何もしてくれないとは。

金融機関側は、預金者保護をしていない理由として、「キャッシュカードによる詐欺事件を防ぐため」と回答していますが、私たち預金者ににしてみれば、預金者の預金がどうなろうと、銀行自体は何の被害も受けないからと思わざるを得ません。現に、クレジット会社は同様のことをしているではないですか。逆にそうすることによって、クレジットカードは市民権を得たと言っても過言ではないでしょう。

銀行をはじめとする金融機関は、ここに来てキャッシュカードにICチップを埋め込むとか、手のひらの静脈文様を利用した認識システムを、ようやく導入するようになりました。ですが「利便性が悪くなる」といった理由で、通常の現金自動支払機(CD)もそのまま使えると言うことです。これではほとんど意味がありません。

預金者の預金を保証すると言うことが法令化されれば、おそらく金融機関は挙って現在のセキュリティを強化するだろうことは想像に難くありません。銀行のCD機もあっという間にICチップ対応になるでしょう。おそらく、やればできるのです。やらないだけなのです。

昨今の事件を見るにつけ、私は自動振替用の口座を除き、すべての口座の預金を引き出しました。自分の預金がどうなってしまおうが知らんぷりを決め込むようなところに、安心してお金を預けるなどできるわけがありません。

もう、とうにバブルの時代は終わったのです。企業よりも個人の取引先の方が確実なことは、すでにわかっているはずです。もし、本当にこれから先の低金利時代を生き残ろうと思うなら、もう少し、個人の利用客について考えてはいただけないでしょうか?? -> 金融機関様。


募金の行方、のこと [社会]

スマトラ島沖地震や新潟地震、拉致被害者支援など、さまざまな募金を呼びかける人たちが駅前に立って、募金活動を呼びかけています。その声に答えて善意で募金をする方も多く見受けられます。

ですが、基本的に、街頭募金を行うには担当地区の警察署に道路使用許可を貰えば誰でも行うことができます。そのため、募金団体を名乗るその人たちの中にはだいぶ怪しい人たちもいるようです。

街頭募金を行っていたある団体は、アルバイトを募集し、時給1000円で街頭募金をさせていたと言います。集まってきた900万円余りの寄付金のうち、実際に寄付されたのは50万円だったと言います。

以前、虚無僧もどきの格好でお寺や駅前に立って、お経もどきを唱えたり、それらしくお鈴を鳴らす人がいました。何となくありがたい気になって寄付しようとしたら、目深にかぶっている笠の内側にお経のカンニングペーパーが貼ってあったのを見つけ、がっかりした覚えがあります(結局、寄付はしませんでした)。後から聞いたら、その人たちもどこぞから派遣されたアルバイトの人たちだったそうです。

大阪のある駅前には、「怪我をした可愛そうな犬・猫に愛の手を」などと称したプラカードを持ったおじさんが座り込んでいました。その周りには、足を無くした犬や猫が数匹。しかし、マスコミの追跡取材で、そのおじさんが犬や猫の手足を故意に切断していたことがわかりました。逮捕されたそのおじさんは「手足が不自由な犬や猫を連れていると、お金をくれる人がいるので、小遣い欲しさにやった」と話したそうです。

「赤い羽根募金」を騙り、ニワトリの羽を赤インクで染めて街頭に立っていた人もいました。「北朝鮮の拉致被害者を支援する会」と称して街頭募金をしていた人たちは、「救う会」会長を目の前にして「このおじさん、知らない」と言ってました(「救う会」は街頭募金を一切していません)。

こうした話を聞くにつけ、私は銀行からしか募金をしなくなりました。

とはいえ、受け取る側にも問題のある人たちはいるわけで。

奥尻島のとある役所では、送られてきた支援基金をそっくり旅行や宴会の資金に使っていたことが判明しました。阪神淡路大震災の義援金もある市では同じように使われていたことが判明し、全額返納されていたことがありました。

本来、募金は、募金をする人の善意により行われる尊い行為です。その善意を悪用するような行為によって、もっとも被害を被るのは、本当の善意から募金を募ろうと街角に立っている人たちであり、その募金を必要としている人たちです。

善意から募金しようと思えば、募金を募っている人たちをまず疑わなければならないというのも、人として情けないと思います。

寂しい時代ではないでしょうか。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。