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手話、のこと [好きこそものの上手なれ]

別に今の旦那と付き合い始めたから手話を覚えたというわけではないんです。
今となっては、「なぜ始めたのか」も定かではないのですが、FF XIで白魔導師を始めたことや(笑)、機会があれば献血をしているのと同様、「何か人の役に立てるかも知れない」と、どこかで思ったからかも知れません。

旦那は耳と言葉が不自由です。手話はそんな旦那とのコミュニケーションを取るための手段として、ほとんど日常語に近いニュアンスがあります。
でも、ときどき思わぬところで役に立っていることを再認識することがあります。

昨日、旦那と私は、大阪は梅田のヨドバシカメラまで行ってきました。先日、とうとう再起不能となってしまった私のビデオデッキの代わりとするべく、DVDレコーダーを購入するためです(花粉症で体調を崩していた私は、そのせいでしっかり風邪まで引いてしまいました。ああ、なさけな…)。
その帰り。お昼近くになっていたこともあって、私たちはヨドバシカメラの上のレストラン街で食事をしていこうと決めました。
私たちが入った頃は空いていたお好み焼き屋さんも、お昼近くになるにつれ、徐々に混み出しました。それに伴って、店員さんが厨房に呼びかける声やお客さん同士の会話などが徐々に大きくなってきます。
その中、私と旦那は普通に食事と会話を楽しんでいました。
{そっちのキムチ焼きそば、どう?}
{俺には辛いな。でも美味しいよ}
{どら。ちょっち味見}
{こら! イカやタコ食べるな!}
{あなたが食べたら、また喉につかえるでしょ? 私だって軟体動物系は苦手なのよ。お腹壊すし}
そのとき、気が付いたのです。「お、手話って便利かも」(^^;

手話が使えると得だなーと思うところ

  • 周りの状況にかかわらず、普通に会話が出来る
    どんなに周りがうるさくても、普通に会話出来ます。逆に劇場や映画館など、喋ったら周りに迷惑が掛かりそうな場所でもお話が出来ます。
  • 食事中でも会話が出来る
    特にうちの旦那の場合、口にものが入っているときに喋ると、それがポロポロこぼれてしまったり、言葉が不明瞭だったりしますが、そうしたことに関係なくお話し出来ます。
  • 遠くにいても意思疎通出来る
    意外と便利です、これ(笑)。
    以前、旦那とふたりでコンサートに出掛けたのですが、そのとき、2階席に旦那のお友達がいることを発見! その人も手話がわかる人だったので{こんにちは! お元気?}{コンサート終わったら、一緒に夕食でもどう?}という会話を1階席と2階席でしたことがあります。(^^)
  • 周りに気付かれずに、いろいろな会話が出来る
    何と言ってもこれがいちばん便利です(笑)。
    自宅近くのお好み焼き屋さんへ旦那と一緒に出掛けたときのことですが、そこがとにかく不味かった!
    店員さんが手話を知らないのを良いことに{ここの料理、不味い!}{こっちの料理、食べてみるか? すっごく不味いぞ}{いらないよー! もう、お金返してほしい!}など、さんざん悪口言いながら食べました。
    で、精算のときには笑顔で「ごちそうさまー」(爆)。内心、「二度と来るかっ!」と思いましたが。(^^;

逆に手話って不便だなーと思うこと

  • 相手が見ていないと会話にならない
    これが何より最大のウィークポイントです(笑)。
    以前、私が手話で必死に話していたにも関わらず、ふと気が付くと旦那はまったく別の方を向いていて(怒)。
    しらっと{何?}とか言われて、思わずパンチしたことがあります。(-_-;
  • 両手を使わなければならない
    手話のほとんどは両手を使います。そのため、荷物を持っていたりすると、思うように通じないことがあります。
  • 動作が大きい
    手話って周りからは意外と目立ちます(笑)。知らない人からは「何、手をグルグル振り回したりしてるんだ?」みたいに見えてしまいます。特に混んでいるレストランとかでやると顰蹙買います。(^^ゞ
  • 遠くからも会話が丸わかり
    これがいちばん質が悪いです。(^^ゞ
    手話がわかる人なら、かなり遠くからでも会話の内容がわかります。
    昔、あるレストランで、旦那と料理について手話でさんざん悪口言ってたら、スタスタとウェイターが近づいてきて{申し訳ありません}と手話で返されたことがあります(爆)。もう私たちはすごすご退散するよりありませんでした。(^^;

いろいろなドラマの影響もあってか、最近、趣味で手話を始める人も多くなってきたと聞きます。おかげで、今は手話の入門書もたくさん見かけるようになりました。
実用面はともかく、覚えておくとなかなか便利かも知れません。興味がおありでしたら、一度、NHK教育テレビの「みんなの手話」をご覧になってみることをお勧めします。きっと楽しいと思いますよ。(^^)


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norinori

こんにちは。
私も人の役になるのだから、手話が使えたらいいなと思ったりしたことがあります。そう思ったのは、昨年の今頃やっていたドラマ「オレンジデイズ」でした。教育テレビ「みんなの手話」も見てましたが、忙しさにかまけてしまい、忘れてしまいました。

>周りに気付かれずに、いろいろな会話が出来る
これ、「オレンジデイズ」でも使われていましたね。普通食べに行ってまずかったときは、外に出てからしか話せませんが、手話なら悪口し放題。一回やってみたいですね。

手話頑張って覚えようかな。
by norinori (2005-03-12 14:24) 

kyao

norinoriさん、こんにちは。レス&nice!をどうもありがとうございます。(^^)
>人の役になるのだから
旦那と結婚することになって、まさか、こんな風に実生活で活用することになるとは思っていませんでしたが(笑)、知ってると便利だなと思うことが良くありますよ。(^^)
実際に「ろうあ者」の方とコミュニケートしようとするとき、手話がすべてではないのですし(実際の手話なんて見てると、私も旦那も速すぎて理解出来ない(^^ゞ)、私が知ってる手話なんてたかが知れていますから、結局、最後は身ぶり手ぶりになってしまいますが、ただ、度胸は付きます(笑)。
>ドラマ「オレンジデイズ」
ヒロインは柴咲コウでしたっけ? なかなか強烈な個性のキャラだったようですねー(笑)。身障者にもいろいろな欲望があることや、結局、健常者と何一つ違わないんだっていうことを教えてくれたドラマだったと思いますよ。(^^)
>手話なら悪口し放題。
うひひ。一度やると癖になります(norinoriさん、暗黒面は素晴らしいぞ…byダースベイダー)。(^^ゞ ただ、調子に乗っていると、本当にしっぺ返しって来るんだなあと。もう二度とあのお店には行けません。(^^;
>手話頑張って覚えようかな。
おお、ここにも同志が(笑)。でも、頑張る必要はないですよ。トイレとかに入門書置いておいて、ペラペラとページをめくり、目に付いたところを練習するとかで十分ですから。(^^) 要は「覚えようとしないこと」。これです(笑)。
by kyao (2005-03-12 15:14) 

kobakoba

なるほど、なるほど、でした。ブータラこいているわりには、社会参画意識のたりなさを知りました。
by kobakoba (2005-03-12 17:18) 

kyao

kobakobaさん、こんにちはー。レス&nice!をどうもありがとうございます。
>社会参画意識
いえいえ。そんな大したものじゃないんですよ(笑)。単純に「困っている人を助けてあげたら喜んで貰えるかなー」くらいにしか思ってませんから。(^^;
私はkobakobaさんのように、自分が疑問に思っていることを常に問うていくという姿勢こそ大切だと思っています。なかなかレスが付けられず申し訳ありませんが、毎回スレッドは拝見させていただいています。これからもどうぞよろしくです。(^^)
by kyao (2005-03-12 19:20) 

チカリ~ナ

kyaoさん こんにちは(*’-’*)
記事を読んでいると、kyaoさんは
物事を見る視線がとても優しい人なのだなぁと感じる瞬間があります。
楽しいことも苦しいことも、良い面と悪い面があることを冷静に見つめ、
受けとめていく。
様々なものを感じ取っていく心のヒダを
たくさん持っておられるからなのだろうな・・と。

手話と聞いて、
『名もなく貧しく美しく』というドラマを思い出しました。
もう随分前のテレビドラマですが、
島かおりさんと今は亡き東野英心さんが演じた視覚障害者の物語でした。
その主題歌を手話でしていたので それを必死で覚えた記憶があります。
不思議なことに 今でもその手話は覚えているんです。
>何か人の役に立てるかも知れない
その想いこそ 知識を知恵へと変えてくれるものですね!
小さい想い、小さい事かもしれないけれど、
『小事が大事』というのはそれだと思います。
それをしっかりと認識されているkyaoさんの聡明さ、
私も見習わなくては(*^-^*)
by チカリ~ナ (2005-03-12 21:43) 

チカリ~ナ

連続コメント ごめんなさい!
風邪引かれたんですね(´ `)
季節の変わり目は 体調を崩しやすいので
しっかり治して下さいね。
風邪引いていながら あんなに長い記事を書かれて
疲れたでしょう?
コメントレスはしないで、早く体を休めて元気になって下さいね。
それを一番望んでるのは kyaoさんのご主人だと思うから・・。
by チカリ~ナ (2005-03-12 21:55) 

kaz

手話って便利なんですね。意思の疎通が難しそうなイメージでしたので、少し驚きました。

それにしても「得だなー」は、魅力的ですね。使いたいシーンが日常に溢れています。
逆に「不便」の「遠くからも会話が丸わかり」の例は、気まずいですね~。旦那様しか見えないようには出来ないんですね。

手話の魅力はわかりましたが、どれくらい理解出来る方がいて、難易度はどのくらいか全く見当がつきません。あいさつ程度なら、すぐに覚える事が出来るのでしょうか?。

弱っている時に、人ごみに行ってはいけませんよ(仕方ない時もありますが)。お身体お大事に・・・。
by kaz (2005-03-13 02:00) 

kyao

チカリーナさんへ
こんにちはー。いつもレスをありがとうございます。(^^)
>物事を見る視線がとても優しい
ぐは…そんなこと、言われたこと全然なかった(笑)。テレテレ。(*^ ^*)
でも本人は全然そんなこと考えてないんですけどね。私にとっては、そういう言葉をくださるチカリーナさんの方が、よほど優しい人に思えます。(^^)
>私も見習わなくては
いえいえ、見習わない方がいいです(きっぱり)。私を見習ったが最後、ヲタクなところへ入り浸ったり、旦那を虐める喜びを知ってしまったり(暗黒面は素晴らしいぞ…最近、こればっかだ)。(^^ゞ
>しっかり治して下さいね
ご心配、どうもありがとうございます。嬉しかったです。(^^)
新しいスレ立てようと思いますが、結局昨日は1日寝込みました。ブログ見られなかったのがいちばん寂しかったかなあ(笑)。
まだ頭フラフラしますが、もう旦那には家事を任せられないので、今日から通常勤務です。(^^;

kazさんへ
こんにちは。いつもレスをありがとうございます。
>意思の疎通が難しそうなイメージ
そうですねえ…結局は実際にやってみるまでなんじゃないかなあとか思っています。外人と英語で話すよりはずっと気楽ですし(笑)。機会があったら、テレビとかでご覧になってみてくださいね。(^^)
>あいさつ程度なら
あ、それはもう簡単です。「はじめまして」「こんにちは」くらいなら1分で覚えられます。(^^) とはいえ、私、ときどき指文字忘れるんですよねえ…。(^^;
>弱っている時に、人ごみに行ってはいけませんよ
いやいや、まったくです。(^^ゞ 旦那が平日休めるときってそれほどないので、「ええいっ、行ってしまえ!」と出掛けたのが運の尽きでした。(^^;
優しいお言葉もありがとうございました。まだ本調子ではないのですが、頑張らねば。(^^)
by kyao (2005-03-14 09:16) 

kumako

うちのブログに御来訪ありがとうございましたm(_ _)m
手話ができるって、素敵なことですね〜

手話が万国共通ならいいのになって良く思います。
↑前は何も知らずに、当然そうなのだと思ってました^^;
そうしたら、全世界の言葉の壁がなくなりますし、その結果として
聴覚障害者の方との壁は当然のようになくなるでしょう^^

体調がまだ本調子ではないとのこと・・・・(;_;)
お大事に、そして早く良くなられますように(^人^*)
by kumako (2005-03-14 14:07) 

kyao

kumakoさん、こんにちはー。レス&nice!をどうもありがとうございました。(^^)
>手話が万国共通ならいいのに
うんうん、そうですよねー。何か、国際標準の手話もあるというのですが、日本人からすると、どうもイメージしにくいんですよね。やっぱりそのお国によって習慣とかが違うからなんですが。
気持ちの上だけでもバリアフリーを目指したいですよね。(^^)
>お大事に
優しいお言葉、どうもありがとうございます。
まだ本調子とは言えませんが、今日から通常業務に戻ります(笑)。気持ちは嬉しいけど、やっぱ、旦那には任せておけないわ…。(^^;
by kyao (2005-03-14 15:31) 

norinori

こんばんは。今頃レスですみません。

>ヒロインは柴咲コウでしたっけ? なかなか強烈な個性のキャラだったようですねー
そうですね、ヒロインは柴咲コウでした。強烈なキャラでしたが、これが自然だよなと思いながら、ドラマを見てました。

>暗黒面は素晴らしいぞ…byダースベイダー
最近、密かにこれを実行しております。今日も一つしました。これを日常的にしやすいのは、仕事の同僚に対してですな。

>要は「覚えようとしないこと」。
なるほど。覚えようとするから、意欲がなくなることもあります。気楽にやります。まず本でも買いにいきますね。
by norinori (2005-03-16 22:19) 

kyao

norinoriさん、こんにちはー。再びいらしてくださって、どうもありがとうです。
>これが自然だよなと思いながら
うん。結局はそこなんですよね。うちの旦那と付き合うようになるまで、私も「身障者は可愛そう」とか「見かけたら、手を貸してあげなきゃいけない人たち」みたいに思っていましたが、実のところ、身障者も健常者もあまり変わったところってないんですよね。同じ人間なんだから、当たり前のことなのにね。(^^)
>今日も一つしました
うひ。でも、相手の人が「てへっ」とかで済むくらいにしておいてあげてくださいね。(^^;
>本でも買いにいきますね
はい。ありがとうです。行ってらっしゃい。(^^)
最初は書店で書籍をペラペラめくってみるだけでもよいかと。無理に買わず、相性の良い本が見つかったら購入するとよいですよ。(^^)
by kyao (2005-03-17 08:53) 

僕、手話を勉強したことがあります。
学生の時に父の勤めていた病院で案内係のアルバイトをさせてもらった時に、短い期間ですが、独学で。
その病院は札幌市内で唯一手話通訳士さんが常駐していて、耳の不自由な方がよくくるので、増改築中の病院の案内で必要だと感じたからです。
最初に手話を使って案内にチャレンジした時は、何とかうまくできて、ちょっと鼻高々になっていたのですが、次に出会った方は、耳は聞こえないけれど手話はできないという方で、ちっともお役に立てず、高々の鼻をへし折られました。。。

そんな経験もあって、弘前でお世話になっていた病院の方に協力してもらって、病院のスタッフに「耳の不自由な方のために何ができるか」「対応に困ったことは何か」というアンケートをとらせてもらい、一方で社協の方を通じて耳の不自由な方にも「病院に行くときに困ることは?」「病院に安心してかかるために何をして欲しいか」というアンケートと、直接の聞き取りをしました。

院内の目に見える表示や、スタッフが手話を学ぶこと、医師の説明の際に少しでも通じ合えるような工夫を、など、お互いの思いはかなり重なる部分があって、でも実現まではなかなか困難で、と、歯がゆい感じでしたが、少なくとも自分は手話をちょっとずつ、忘れない程度にでも続けていこうと思い、今も少しできる程度に本をペラペラめくっています。
母は手話のなんかの級を持っていました☆(自慢♪)
by (2005-03-17 22:01) 

kyao

スナフさん、こんにちはー。いつもレスをどうもありがとうです。(^^)
そっかー。そうですよね。病院での手話ってたしかに必要かも。
以前、日テレ系の健康番組でそういったお話を見た覚えがあります。ろうあ者のみなさんは、普通に検診受けるときも、お医者様に症状を伝えられないし、逆にお医者様は診断結果を患者さんに伝えられないことが、大きな問題になっていると。
最近はボランティアで手話通訳の方がろうの方について行くことも出来るようになったと聞きましたが、そういうことができるのは、まだまだ少ないのでしょうね。
こうしたことすべてに対応しようとすると、目の不自由な方に点字テープを貼ったり、廊下床面にデコボコの黄色い案内表示を付けたりと、本当に大変なのでしょうね。すべての人が使う機関だからこそのご苦労が忍ばれます。本当にご苦労様です。
そういえば、最近は海外の人もたくさん病院へ来るようになりましたよね。英語ならともかく、韓国やバングラディッシュ、インドなどから来ている方も多いと聞きました。小児科や夜間救急窓口の減少などに加え、これからますます医療関係のみなさんは大きな負担を強いられるように思えて仕方がありません。
ドクハラや医療ミスを繰り返すリピーター医師はともかく、お医者様や看護士をはじめとするみなさんには、本当に頭の下がる思いです。
by kyao (2005-03-18 08:59) 

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