SSブログ

SFする心、のこと [趣味]

最近になって、サンダーバード2号の機体がリフティングボディであることが話題となりましたね。従来は「絶対に不可能」と思われていたものの中にも、実現可能と思われるものが登場するようになりました。OX号なんて、NASAが真面目に計画してもおかしくないかも(笑)。

私自身、いろいろなSFやアニメを観るにつけ、いつの間にか「こんなこと、出来るわけない」と思うより、「これは、こうしたら実現できるかも」と思う方が楽しいことに気がつきました。

さて、以下にのべるものは、聞きかじりの科学知識を総動員して考えた、私の屁理屈の産物です(笑)。おかしいところがあれば、ご指摘していただけると幸いです。m(__)m

波動砲(宇宙戦艦ヤマト) 波動エンジンのエネルギーを対象物にそのまま作用させる、一種の空間破砕砲ではないでしょうか。本来、波動エンジンで発生するエネルギーは空間跳躍のために使われるほど強力なもの。これによって目標物周囲の空間をねじり曲げ、一時的にシュワルツシルト領域を形成。目標物を原子レベルで破砕するものと思われます。目標物は周囲の空間ごと消失してしまうので、木星大気圏内で同兵器を使用したヤマトは、目標物消失の際に発生した真空状態の空間に吸い込まれそうになりました。下手をすると時空連続体の構造にさえ深刻な影響を与えかねない危険極まりない兵器です(笑)。

準光速ミサイル(伝説巨神イデオン) 光速に極めて近いスピード(準光速)で射出されるミサイル。この作品では、亜空間に宇宙船をシフトすることで超光速飛行を実現しています。当然、亜空間においても宇宙船のスピードは光速を超えることは出来ませんが、通常空間からは、亜空間を飛行する宇宙船は見かけ上、光速以上のスピードを持つように見えます。亜空間から通常空間に再突入するときは、普通、船体に負荷が掛かるため、十分に減速しますが、減速せずに通常空間に突入すると、宇宙船は通常空間に再突入した時点で光速以下に減速されますが、再突入直後は光速に極めて近いスピードをもちます。このとき射出された数十Kgのミサイルは、特殊相対論の効果で、数千トンから数万トンという巨大な質量をもちます。何の変哲もないミサイル数発で、ひとつの惑星を破壊することが可能です。

巨大化(ウルトラヒーローほか) 巨大化そのものは、分子間結合力を変更することで行えますが、ここで物理学の大原則「質量保存の法則」が邪魔をします。つまり、1.8m・体重70Kgの人間が18mになっても体重は70Kgのままです。そのため、巨大化すると紙よりも物質密度が低くなり、戦うどころか子供に指でつつかれただけで穴が開いてしまいます(笑)。これを防ぐにはどこからか質量を稼いでこなければならないわけですが、超弦理論あるいはポール・ディラックが提唱した「ディラックの海」が解消してくれます。超弦理論の場合、通常、プランク長以下にコンパクト化されている次元から質量を得ることが出来るかもしれません(それを可能とするのがウルトラマンのベーター・カプセル。変身の際発生するフラッシュビームは、コンパクト次元からもれ出た巨大なエネルギーがガンマ線に変わったものかもしれません)。「ディラックの海」を利用する場合はもっと簡単(笑)。ベーターカプセルのエネルギーを利用して真空中からエネルギーを抽出。それを相対性理論の「E=mc^2」の公式に基づいて質量に変換するだけです。

変身ヒーローの強化スーツ(戦隊シリーズなどなど) E.S.S.(Extension Skin Suit)の応用と考えられます。E.S.S.はその名のとおり肌に直接装着するタイプの人工表皮ですが、人体の体表電流にのみ反応して自在に曲がります。そのため、外圧などで形が変わることがなく、理論上、小指でゾウを支えることも可能です。

と、いくつか並べてみましたがいかがでしょう(笑)。読まれた方にとって、何か新しい発見があれば幸いです。

ここでは割愛しましたが、そのほか、SFチックなアイテムなどはさまざまな作品にたくさん登場すると思います。それらについて、「こういう超兵器が登場するが、どう理解すればいいだろう?」とか「私はこの超兵器について、こう思う」とか、いろいろなご意見が伺えれば嬉しいです。

本当は「勇者王ガオガイガー」とか、ハードSF作品についても触れたかったのですが、キリがないので(ゴルディオン・ハンマーとか、ディバイディング・ドライバーとか、わくわくするアイテムが山のように出てくるんですよねー)。(^^ゞ


nice!(4)  コメント(5)  トラックバック(0) 

nice! 4

コメント 5

ワクワクです、めちゃめちゃ。
脳内が宇宙化してきています。
マンガのエグザクソンって知ってますか?7巻で完結しちゃいましたが、なにげに科学チックです。
by (2005-01-09 04:10) 

kyao

スナフさん、こんにちは。いつもレスをどうもです。
私のこんなつたない話でも、少しは脳の活性化に役に立ったでしょうか?(笑) そうだとしたら、とても嬉しいです。(^^)
ご紹介いただいたマンガは、残念ながら存じ上げませんでした。ごめんなさい。どこの出版社からいつ頃出版されていたものでしょう? ちょっち調べてみたいと思います。どうもありがとうです。(^^)
by kyao (2005-01-09 09:26) 

kobakoba

楽しそうですが、現実的で科学に疎いおじさんは
余りにも現時的で空想と仮想の世界について
いけません。しかし、現在の小中学生には夢を
もってもらいたいですね。なんとか、それを伝える
方法はないのでしようか。学校で義理に教えている
内容よりよっぽど良いと思うのですが。
by kobakoba (2005-01-09 12:19) 

参明学士/PlaAri

こんにちは!!

また「空想科学読本」を読みたくなってきました(笑)
by 参明学士/PlaAri (2005-01-09 13:41) 

kyao

kobakobaさん、こんにちは。レスをありがとうございました。
現在の教育は「考えるな、暗記せよ」と等しいと思います。ここを直さないといけないですよね。まずは興味を持ってもらうこと。それによって学習意欲もずいぶん違うと思います。

参明学士さん、こんにちは。レス、ありがとうございました。
空想科学読本ですかー。懐かしいですねー。(笑)私もいくつか読んだことがあります。でも、内容が少々否定的なのが気になりました。
「ウルトラ○○○がマッハ7で飛行すると、ソニックウェーブで頭が切れてしまう」…まあ、たしかに。(^^; でも、その前に人型の巨大物体が空を飛ぶ方が不思議です(笑)。
同書の目的はSFやアニメの「ここは変だ」を面白おかしく解説したものですから、あれはあれでいいのかもしれませんが、個人的には「頭が切れてしまうから、あれはありえない」という話よりも、「…という理由から頭が切れることなく、飛行できるのかもしれない」というサポートがほしかったですね(笑)。
by kyao (2005-01-09 15:06) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。