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きれいなプラモデル作成(4) -実際の塗装のこと- [プラモデル]

今回は、実際に、現在制作中の「ストライク・ルージュ」を塗装しながら、そのポイントについて解説していきましょう。

用意する塗料
まず、必要な塗料を用意しましょう。
塗料には「アクリル系」「水性」など、いくつかの種類があります。塗料を購入する際には、同じ種類のものを揃えてください。ここでは、初心者にも使いやすい「水性」または「ラッカー系」のものを使うものとして解説します。


  • 失敗した塗装を塗り直したり、他の色の塗料と組み合わせて使うなど、とても応用範囲の広い色です。
    今回は、機体色である「薄いピンク」と「濃いピンク」を作るために使用します。

  • 白色同様、利用頻度の高い色です。
    ガンプラ作成のときには、機体各所のスラスターノズルや、ビーム砲砲口を塗るために使用します。

  • ガンダム系モビルスーツでは、機体本体の色です。今回も機体胴体部分を塗ったり、ピンク系の色を作るために使用します。

  • ガンダムの目(アイカメラ)を塗るために使用します。
  • 灰色
    機体各所のフレーム(骨格)部分を塗るために使用します。

ピンク色を作るときは、まず、皿などに少し多めに白色塗料を用意し、そこに赤色を数滴落とすようにして作ります(重ねて言いますが、「数滴」です)。先の「きれいなプラモデル作成(2)」で紹介した「調色スティック」を使うと便利です。
このとき、皿の代わりに空の塗料瓶(プラモデルショップなどで50円程度)を用意し、そこに作成しておくと、使用途中で乾いてしまうこともなくベターです。
注意することは、多少もったいない気がしても、少し多めに作っておくことです。足りなくなって後から作ると、まったく同じように作ったつもりでも色が違ってしまうのです。

小さなパーツの塗装の方法
それではまず、小さなパーツの塗装から解説しましょう。
指で持って塗装できないほど小さなパーツは、ランナーに付いたままの状態である程度塗装してしまうと良いでしょう。

ランナーから切り離してヤスリを掛けると、塗装が一部はげてしまいますが、その部分だけ後で塗装しなおせばOKです。
次に、小さなパーツの塗り分けについて見てください。

これはガンダムの顔の部分です(写真はわかりやすいようにランナーから切り離してありますが、実際にはランナーに付いたまま塗装すると良いでしょう)。このパーツについて、キットに付属しているシールを参照に、目の部分を「緑」、目の下を「赤」、目の周りを「黒」で塗装します。
パーツそのものの大きさは約4mmほどしかありません。極細の面相筆でゆっくり慎重に作業します。

先の「きれいなプラモデル作成(3)で解説したように、まず、もっとも小さな目の部分から塗装します。
緑色の塗料がしっかり目からはみ出していますが(笑)、ここは後からいくらでも修正できます。

緑色の塗料が乾いた時点で、目の下の部分を赤で塗装します。

最後に目の周りを黒で塗装して完成です。
最初にはみ出ていた緑色の塗料が、うまく黒の塗料で隠れてくれました。

はみ出た塗料の修正
塗装しているとき、、塗料がはみ出ることはたくさんあります。

この写真の例では、灰色の塗料が少し、はみ出しています(円内)。
こういう場合は、灰色の塗料が十分乾いてから、上から赤の塗料を上塗りすることで修正できます。
また、灰色の塗料をカッターで削ってしまうこともできます。このとき、カッターの刃は十分に寝かせて作業しましょう。刃を立てて削ると、パーツに傷が付いてしまいます。

上の写真はカッターの刃で灰色の塗料を削り終えたところです。
あとはカッターで削られた部分を紙やすりで丁寧に磨き、赤の塗料を塗ればOKです。

平らな面を塗るとき
平らな面を普通に塗っていくと、筋彫りの部分に塗料が溜まってしまったり、逆にパーツの端の部分には塗料がきちんと乗らなかったりします。
平らな面を塗る際には、塗装する部分を囲むように、周りだけを最初に塗ってしまうとよいでしょう。

周りをきちんと塗った後、中を塗るようにすれば、均一に塗装することが出来ます。

注:ストライク・ルージュを作成している方へ
実際にストライク・ルージュを作成している方は、以下に紹介する部分に気をつけて塗装してください。仕上がりと手間が大きく変わるはずです。

「1<2>」で、「A18」と「A17」を接着する前に、「1<1>」で作成した胴体パーツの一部を灰色で塗ってしまいましょう。
このとき、そのほかの部分も「濃いピンク」で塗装してください。

(左:塗装前 右:塗装後)
この後、「A18」と「A17」を接着すれば、胴体部分をきれいに作ることが出来ます。

「3」と「4」で肩の部分を作り終えてしまったら、まず、「薄いピンク」で肩全体を塗っておき、最後に残った「張り出し部分」を灰色で塗ってください。

(左:塗装前 右:塗装後)

組み立て説明書を見ながら、今のうち、腕の灰色の部分を塗ってしまいましょう。その前に、腕のパーツ全体を「薄いピンク」で塗装しておくのをお忘れなく。

(左:塗装前 右:塗装後)

こうして組みながらパーツを塗装し終えたら、最後は「スミ入れ」という仕上げ作業が残っています。次回はこの「スミ入れ」について解説しましょう。


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コメント 10

アキオ

なるほどねぇ。。。。
by アキオ (2005-04-15 19:16) 

kyao

アキオさん、こんにちはー。こちらにもレスを付けてくださり、どうもありがとうです。
でも、一言だけだとリアクションしにくい。(^^;
by kyao (2005-04-15 21:38) 

turezurezure

職人ですなぁ・・・
by turezurezure (2005-04-15 21:40) 

kyao

ojouさん、こんにちはー。レスをどうもありがとうです。(^^)
>職人ですなぁ・・
ありがとうございますー。でも、いや、だから一言コメントはリアクションが…。(^^;
by kyao (2005-04-15 22:14) 

アキオ

はみ出てもコレで大丈夫(〃⌒ー⌒〃)∫゛

いや、、けっしていやがらせでは(;´▽`A``
by アキオ (2005-04-15 22:20) 

kyao

あきおさん…だ・か・ら、一言コメントは…。(-_-;
by kyao (2005-04-15 22:33) 

kaz

プラモに、kyaoさんの解説書を添付して欲しかったです(苦笑)。
by kaz (2005-04-18 21:10) 

kyao

kazさん、こんにちはー。レスをありがとうございます。(^^)
>プラモに、kyaoさんの解説書を添付して欲しかったです
あはは。どうもありがとうです(笑)。
でも以前、初心者用のプラモデル作成講座はムックに掲載したことがありましたよ(笑)。でも、そのときはページ数の制約とか、出版者側の意向とかあって、こんなに自由にやらせてもらえなかったなあ。(^^;
by kyao (2005-04-19 08:39) 

アキオ

きたよ。
by アキオ (2012-04-19 23:48) 

kyao

アキオさんへ

いらっしゃいませ(笑)。
今になって読み返してみると、随分「はしょってます」ねえ。もう少し丁寧に書くんだった(このスレを立てた後、同じことをアキオさんに言われた覚えがある)。(^ ^;
by kyao (2012-04-20 13:09) 

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