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スランプに陥るとき、のこと [日常]

今まで普通に出来ていたことが、突然何の理由もなくできなくなること。人はそれをスランプと言います。プロゴルファーとして一時代を築いたジャック・ニクラウス氏は、自分のスランプを克服するために、気が遠くなるほどの長い時間と膨大な練習、精神的・肉体的なあらゆる努力を必要としたと言います。

人がスランプに填るとき、いくつもの原因があると言います。スランプと言うにはやや大げさな感はありますが、私もそれらしきものに直面し、しばらく悩んだことがありました。

それは、TVゲーム「リッジレーサー」をプレイしていたときのこと(笑)。

ご存知の方は多いと思いますが、このゲームは爽快なドリフト感を売り物としたレースゲームです。ドリフトとは、簡単に言うと車体を横滑りさせることによってコーナーを曲がるという技術です。特にブラインドカーブと呼ばれる、カーブの先が見えないコースを曲がるときには有効で、きれいに決まるとメチャメチャ爽快です。(^^)v

が、ある日突然、それまでは何でもなく出来ていたドリフトが出来なくなりました。「あれ??」カーブで車体を滑らせようとすると、外側の壁にかならずぶつかります。「おかしいなあ…今まで普通に出来ていたのに」難易度を下げてトライするも、やはりドリフトできずに衝突を繰り返します。

私はあれやこれやと工夫し始めました。コーナーに入るタイミングを変えてみたり、ハンドルの角度を変えてみたり。ですが、どう工夫しても上手くいきません。

こうなると、もはや泥沼状態です。車種を変えてみたり、走るコースを変えてみたりと、ありとあらゆる工夫をしますが、ことごとく失敗。頭の中はすっかり煮詰まってしまい、すっかり混乱状態です。

こうしたことが2週間ほど続いたでしょうか。私のスランプは、ある日突然解決します。

これまで同様、ドリフトを失敗しながら、コースの最後に待ち構えるゆるいカーブへと差し掛かりました。が、ここで急に車はドリフトしたのです。「あぎ??」いきなりドリフトした車はあらぬ方向を向いてコースアウト。慌ててコースに戻りながら「今、たしかにドリフトしたよね??」自問自答しながら、私はゴールに辿り着きました。

私はもう一度、同じコースを走りました。コーナーへの入り方やエンジンブレーキの使い方はまだ感覚として指に残っています。と、今度は面白いようにドリフトするではないですか。「うほ!」内心、私は小躍りしました(笑)。そのとき、私はようやく気が付きました。「カーブを曲がり始めた後にアクセルをはずさないと車体がドリフトしない」と言うことに。スランプに陥る前、私は何も意識することなく、自然とこの操作を行っていたのです。

さて、長い前置きはこの辺にして(長すぎ)。(^^ゞ

人は物事が上手くいっているとき、「どうして上手くいっているのか」その原因を見つけようとしない。これがスランプの原因のひとつだということを私は知りました。上手くいっていることが当然のように思っているために、その原因を知ろうとしないのです。そのため、上手くいかなくなったときに初めてこれまで上手くいっていた原因を探ろうとし、試行錯誤を繰り返して泥沼に填るのです。

物事が平穏に過ぎていくということは、「両親が健康である」「仕事によってある程度の収入がある」と言った数々の条件が満たされていることでなされます。日頃、こうしたことに気が付いていないことでスランプに陥ることは、もしかすると思った以上に多いかもしれません。

大変大げさな言い方ですが、同じことは経済や社会など、さまざまな問題について言えるかも知れません。上手くいかなくなって初めて「どうして上手くいかないんだ??」と悩んで試行錯誤するうち、不況はますます進み、教育はどんどん衰退し、青少年の犯罪は増加していくように思えます。

物事が順調に推移しているときにこそ、その原因を冷静に分析・把握しておく必要があると私は思っています。そうすれば、突然の事件に見舞われたときも冷静に対処したり、「どうして私だけ不幸なんだろう?…」とひとり落ち込むようなことからも免れることができるかもしれません。


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