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本当にあった海外の怖いお話、のこと [日常]

誤解を解く、などと言うとすごくたいそうに聞こえますが。(^^;

これからするお話は、パソコン界では名高いアスキー出版という出版社から出版された、海外で本当にあった「13日の金曜日」ばりの事件ばかりを集めた本に掲載されていた物語のひとつです。

ですので、もしかしたら「この話はどこかで聞いたことがある」という方もいらっしゃるかもしれません。ですが、これは本当に起きた事件ですし、怪談でも何でもありません。また、私のオリジナルではありません。あくまで上記に述べた本からの抜粋であると言うことを前提にお読みください。ちょっち長文ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。

何分にも、私がこの本を読んだのがはるか昔なので、細部は違っているかと思いますが、その辺はご容赦くださいませ。


アメリカの片田舎でのお話です。

その日、両親は友人のダンスパーティに招かれており、8歳と6歳の姉妹はふたりでお留守番をしていました。

お風呂にも入り終わったふたりは、2階にある自分たちの部屋に戻りました。妹は2段ベッドの上の段で本を読んでいます。姉は2段ベッドに背を向けるようにして、鏡台に向かい髪にブラシを当てていました。

ふと、姉がベッドの妹を振り返ります。「ねえ、玄関に鍵が掛かっているか確かめてきてよ」「やぁよ。面倒だもん。お姉ちゃん行ってきてよ」「私、まだ髪が乾いてないもの。行って見てきてよ」「寒いし面倒だもん。やだよ」そんな押し問答がしばらく続いた後、姉が立ち上がりベッドの妹に近づきます。「じゃ、一緒に行こうよ」「やだってば。お姉ちゃんひとりで行ってきてよ」いつになく強引な姉の物言いに、妹は変な違和感を覚えました。

と、顔を近づけた姉が妹にささやきます。「いい? 黙って聞きなさい。私が合図したら、振り返らずに隣のおばさんの家に駆け込みなさい。振り返っちゃダメよ。私のことは気にしないでいいから」突然、何を言い出すのかと怪訝な顔をする妹でしたが、姉の顔は真剣そのものです。

「じゃ、行こう。おいで」言われるままに姉に腕を引かれて、妹はベッドを降りました。「先に行ってて」「うん」促されて妹が階段を降り始めたそのとき、後ろで姉が「走って!」と叫びます。わけがわからないまま、妹は階段を駆け下りて裸足のまま外に飛び出すと、隣のおばさんの家に駆け込みました。そのすぐあとに姉が走り込んできました。

最初に隣家に駆け込んだ妹も、駆け込まれたおばさんも訳がわからずキョトンとしているのに対して、姉の顔は青ざめ、ガタガタと震えています。そして震える唇でこう言ったのです。「おばさん。早く警察呼んで」

姉が言うには。

鏡台に向かって髪を梳かしているとき、目の前の鏡に、ベッドと床のわずかな隙間からこちらを覗くふたつの目と、銀色に光るナイフが映ったというのです。

下手に騒ぐと、逃げる前に襲われてしまうかもしれない。そう考えた姉は、妹だけでも無事に逃がそうと、玄関の鍵を確かめてきてほしいという作り話をしたのです。

通報から数分後。到着した警察は姉妹の家に踏み込んで、姉が言ったとおりにベッドと床の隙間で息を潜めていた男を逮捕しました。


というお話です。

どうも私の実家や友人の中では、このお話があたかも私が創作したものであるかのようなニュアンスで伝わっており、さらにそれが尾びれが付き捲って怪談のようになっています(笑)。

友人たちへ - というわけなので、誤解しないように(笑)。変な噂を吹聴したらダメだよー(笑)。

もうひとつ、印象深い話を覚えているのですが、それはまた機会があればお話しましょう。(^^)


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