ハンス・ベーテ博士、死去 のこと

物理学者ハンス・ベーテ博士が今月６日、死去されました。享年98歳だそうです。

博士は太陽のエネルギー源が核融合であることを発見し、ノーベル物理学賞を受賞しました。
また、第２次大戦中にはアメリカのマンハッタン計画に参画し、原子爆弾を製造するための中心的人物でもありました。
戦後は核開発を批判するとともに、対イラク戦やミサイル防衛の反対声明にも著名していました。

ここに謹んで哀悼の意を表し、ご冥福を祈ります。合掌。

コメント 4

この記事を読んで、ハンス博士はご署名なさっていないようですが、「ラッセル・アインシュタイン宣言」を読みふけっていました。
僕もこの場を借りてご冥福をお祈りします。
核のない世界への思いをあらたにして。
by (2005-03-09 08:30) 

スナフさん、こんにちは。ほとんどリアルタイムで書き込んでくださってますね。どうもありがとうです。(^^)
>核のない世界への思いをあらたにして。
本当ですね。アインシュタインもルーズベルト大統領に核爆弾開発を進言したひとりですが、実際にそれが日本に落とされたことを知ったとき、悔恨にくれたといいます。先人の思いを無駄にしてほしくはないですね。
今、最大の懸念は北朝鮮でしょうか。テロリストにだって核爆弾売りそうだものなあ…。自分たちは持ってても良くて、他国が核兵器を持つことはダメって言っちゃうアメリカもどうかと思いますが（今でも臨界前核実験、しっかりやってるし）。(-_-;
by kyao (2005-03-09 08:44) 

kyaoさん　こんにちは(*^-^*)
kyaoさんが上で述べているアインシュタインの話は　私も聞いたことが
あります。　　　知人のポーリング博士に
『私は人生に深い間違いを犯したかもしれない』と嘆いていたそうですね。
自分の発明、開発したものが　人の生命を奪う。
人類のためにと　昼夜研究を重ねた結果が・・・。
これほど開発者にとって懊悩の極みともいえるものはないのでしょうね。
しかし、齢98歳まで生きられて　自らのその想いを昇華されたことでしょう。
そう思いたいです。
そう賛嘆してさしあげたい気持ちになりました・・・。

　　
by チカリ～ナ (2005-03-09 17:18) 

チカリーナさん、こんにちはー。また訪ねてくださって、どうもありがとうです。本当、そろそろブログ始めません？（と、peace_macさんの回し者）。(^^ゞ
それにしても、いろいろなことをよくご存じですね。凄いです。まさかアインシュタインの言葉までご存じとは。(^^)
>これほど開発者にとって懊悩の極みともいえるものはないのでしょうね。
そうだと思います。当時、ドイツが核兵器を作っているという情報があり、それを懸念したアインシュタインが、他の科学者たちと一緒にルーズベルト大統領に進言したと聞きました。
だからこそ、彼は他に類を見ないほどの親日家になってくれたのかも知れませんし、ベーテ博士も晩年は平和活動に従事したと聞いています。
ベーテ博士が、最後まで核兵器開発による落胆の中で過ごしたのか、あるいは自らの人生に満足して逝かれたのかはまったくわかりませんが、チカリーナさん同様、私も後者であることをお祈りするばかりです。
by kyao (2005-03-09 21:07)