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私と旦那が出会った頃のこと(3) -でぇとのその後- [夫婦]

「足が痛くて歩けないから」と、Tさん(今の旦那)は、私をすぐ近くのラブホテルに誘います。

正直、「冗談でしょう??」と思った。
「もしかして、この人、こういう手で女をラブホテルとかに引き込む人なのか?」とも思った。
でも、私には彼の痛がる様子が演技には思えなかった。
「身障者だものなあ…こういうことがあっても不思議じゃないか…」
このときの私はまだ、「身障者」について、大きな誤解をしたままだった。

「そこまで、歩けます?」「はい…」結局、私はTさんを連れてラブホテルの入り口をくぐった。

とはいうものの…。

実はこのときまで、私は生まれてから一度もラブホテルというものに入ったことがなかった。
何やら狭い廊下と、ワケワカのパネル(のようなもの)がたくさんあって、半分パニック。
そんな気分に、隣で膝を痛がる彼がさらに追い打ちを掛ける。

「ぐは…どーしよー…どーしよーかなー…こういうところって歩いて入ったらいけないの?? 一度出て入り直す?? 駐車場から入る??」とパニクっていたら後から来たカップルと鉢合わせ。ぐは…すっごく気まずい…。
ここは知らんぷりを決め込んで、視線だけあっちこっちに遊ばせていると、件のカップルは勝手知ったるのようでパネルを操作してさっさとエレベーターへ。
が、そこは私も抜け目なく。「ふむ…あそこのパネルでお部屋を選ぶのね…あとはエレベータへ直行か…」
パネルの中から、いちばんまともそうなお部屋を選んでボタンを押し、私たちふたりはそそくさとエレベータへ。

お部屋はエレベータのすぐ近くだった。
中に入ってTさんをベッドに座らせる。Tさんはベッドの上に足を伸ばして、一生懸命マッサージしている。

こういうとき、患部を温めた方が良いのかな?
Tさんに「膝、温めた方が良いですか?」と聞くと「そうですね…」
私はお部屋の中にお風呂を見つけた。適当に温度を調節してお湯を張る。
「今、お風呂にお湯張ってますから、おひとりで入ってきてください。私、ここにいますから」おひとりで、というところをことさら強調したのは言うまでもない。

Tさんはすごすごとバスルームへ。
バスルームは曇りガラスでこちらからは見えない。ラッキー。
それでも、もしTさんが裸で出て来ようものなら、ぶっ飛ばしてその場で帰ってしまおうと私は思っていた。

しばらくして、バスルームからお湯を使う音が聞こえてきた。
少し安心した私は、「それにしてもなあ…ラブホテルに最初に来るときは、好きな人とラブラブで来たかったのになあ…」と幾分ガッカリしつつも、初めてのラブホテルを少し見て回ることに。
「ベッド、大きいなあ。4人くらい一度に眠れそう…あや? 避妊具があるのは分かるけど、パンストがあるのはなぜ??…もらってっちゃおう。いいよね」(^^;

あっちこっちをキョロキョロしていると、すっかり服を着たTさんが戻ってきた。
その様子を見て、「あ、ちょっち彼を誤解してたかな?」と少しだけ反省。
「も少ししたら、出ましょうか。それまでゆっくりしてて良いですよ」「はい」この時点で、私にとってTさんは「手の掛かる弟」のような存在になっていた。

それから数十分後。
ラブホテルを出た私たちは、新幹線の神戸駅に立っていた。
先日の騒動に加えて、東京にまだ仕事を残している私は、彼の夕食の誘いを断り、そのまま東京へ戻るつもりだった。
「今日はご迷惑掛けて、すみませんでした」と詫びるTさん。「いえ。初めての神戸、楽しかったですし」差し障りのない会話をして、私は新幹線に。
Tさんは、ひとりホームで、私の乗った新幹線を、ずっと見送っていた。

席に着いた私は、シートを適当にリクライニングして「しんどかったなあ…まあ、もう2度とここには来ないし…良い勉強になったと思えばいいか…でも、彼と結婚する人は大変だろうなあ…」そんなことを思いながら、数分後、私は爆睡していた。
鞄の中で携帯電話が鳴っていたことにも気が付かずに。

無事に家に帰り着いた私。
「どうだったー? お仕事、上手くいったの?」という母に「しんどかったー」とだけ答えて、自分の部屋へ。
親にウソついちゃったの、やっぱ、イヤだなあ…でも、「男の人と会ってくる」なんて言ったら、父にソロバンでぶたれそうだし…。

鞄の中から携帯電話を取り出す。「あれ?…留守録にメッセージ入ってる。誰だろう??」再生ボタンを押した。

「ぐすん…今日はごめんなさい…ぐすぐす…また…ぐすん…会えますよね?…ぐすぐす…」
げ。Tさんだ。何で男が泣くかなあ!
でも、私は怒る前に笑ってしまった。「でもなあ…身障者は優しくしないといけないって言うし…彼が今度こっちに来たときにでも会えばいいか…」私は最後まで身障者について間違った認識をしたままだった。

こうして、Tさんとのお付き合いはしばらく続きます。
が、私たちの結婚は、とんでもない「成り行き」で決まってしまうのでした。

以下、続く…のか??(^^;


私と旦那が出会った頃のこと(2) -初めてのでぇと- [夫婦]

このとき、私はまだ身障者について「健常者が守ってあげなければならない人たち」「優しくしてあげなければいけない人たち」という、偏見に充ち満ちていました。
もし、そういうことがなければ、きっと私は今の旦那と絶対結婚していませんでした(きっぱり)。それは、読んでいただければ分かると思います…。(-_-;

今の旦那(ここでは仮に「Tさん」と呼びます)と最初に待ち合わせたのは新大阪駅。
新幹線は定刻通りに着いたし、写真もあらかじめ貰っていたのだけど…らしき人がいない。
よく見たら、改札口がふたつあるじゃん。Tさんはひとつだって言ってたのに…結構、いい加減な人なのかな?

と、Tさんから電話。改札口にいるけど、私の姿が見えないという。やっぱ、別の改札にいるんだ。
そう思って、もうひとつの改札に回ってみたけど、やっぱりいない。と、またTさんから電話。どうもお互いを探して、ぐるぐる回ってるらしい。「今いるところから動かないでいてください。私の方でTさん、探します」そう伝えて、もうひとつの改札に向かった。

いた…。

変なアロハシャツみたいの着てる。オシャレしてきたつもりなのかな? それとも、これがこの人の普段着なの? まさか大阪の人って、みんなこんな感じ?
「初めましてー」と挨拶しながら、私の頭の中は疑問符でいっぱい。

「とりあえず、ホテルへ行って荷物置いてきたいんですが、いいですか?」
すると、Tさんは私をホテルまで案内してくれるという。土地勘のない私にはありがたい申し出だったので、私たちはそのまま宿泊先のホテルへ。

歩道橋をしばらく歩いて階段を下り始めたとき、急にTさんは私の手を握った。
「はぁ? この人、何か勘違いしてないか??…でも、身障者だから仕方ないか…」不承不承、私とTさんは手を握って仲良くホテルへ(後から聞いたら、下り階段は怖かったので、手すりより先に私の手を握ってしまっただけだったらしい)。

数分後、私たちは宿泊先のホテルに無事到着。
チェックインを済ませて部屋へ荷物を置きに行こうとすると、「僕も一緒に行って良い?」とTさん。一瞬、何を考えているのか分からず、「へ?」と思ったが、「身障者だから仕方ないか…ま、何かあっても私の方が絶対強そうだし(爆)」と思った私は「はい、いいですよ」と、Tさんと一緒に部屋へ。

部屋に入ったTさん。どうもなんだか落ち着かない。
「やっぱり変なこと考えているのかな?…部屋に入れちゃった私も、うかつか…何かあったら追い出しちゃお」そう思いながら、私は持ってきた荷物の整理を始めた。
そのとき。

ぷー…。

一瞬で、部屋の空気が凍り付いた。
冗談だよねえ…最初にあった女の前で、おならする男がいるか、普通??
そう思いながら、ゆっくり振り返った私に、Tさんは恥ずかしそうに「トイレ、借りて良いですか?」うっそぉ…。
ぎこちなく笑顔を浮かべて「はい…いいですよ…」と言いながら、「この人とは終わったな」と思った(後から聞いたら、この日、お腹壊していて、私の部屋のトイレを借りたかったんだって)。

荷物の整理を終えると、もう夕方だった。どうせこれで最後なんだからと思い、私は「ホテルのレストランで夕食でも食べません?」とTさんを誘った。
だが、これも私を後悔させた。
口がちゃんと閉じないTさんは、クチャクチャと盛大に咀嚼音を響かせて食事をする。普通でも話が聞き取りにくいのに、口にものを入れたまま喋ろうとするのでさらに分からない。レストランにいる人たちみんなが振り返る。恥ずかしいなあ、もぉ…。でも、身障者だから仕方ないか…どうせ今日までだし。

ようやく食事を終えた私たち。部屋へ帰ろうとする私にTさんは「じゃ、また明日、迎えに来ますから」と言って帰って行った。
部屋に帰った私。「ああは言ってたけど、普通、こないでしょ」明日の朝、すぐ東京に帰ろうと私は決めていた。

だけど…。
次の日、Tさんはニコニコしながらやってきた。ぐは…普通、来るか??
でも、身障者だから仕方ないか…どのみち今日には東京に帰るわけだし。

Tさんは神戸のハーブ園に行かないかという。昨日のこともあり、何となくイヤな予感を感じつつも、「はい、いいですよ」と私たちは神戸まで出掛けた。

実際、神戸は良いところだった。
天気も良くて、石畳の道も心地よく、ハーブ園に行くためのロープーウェイでは絶景を楽しんだ。私は最初の「イヤな予感」を忘れかけていた。

が、それは突然やってきた。
たびたびTさんが膝をもんでいるのには気が付いていたが、痛がっている様子はなかった。でも、彼は急に道ばたに座り込むと「もう歩けない」という。聞けば股関節に障害がある彼は、15分以上歩けないという。そんなこと、はじめに言ってよ!

どうしよう…休むったって、休むところなんか…。
と、Tさんが「あそこで休んでいきませんか?」と指さしたのは…。

ら、ラブホテル、ですかぁ??…。もしかしてこの人、初めて会った女をこう言うところに連れ込もうとしてる??

以下、待て次号!(爆)


うちの旦那は歌が苦手なこと [夫婦]

「くるくるまわーるー、くるくるまわーるー、くるくるまわーるー…」

「おりょ?」旦那がお経を唱えています。今日は何か良いことがあったのかなあ。

本人にはナイショですが、私は旦那が歌う歌を密かに「呪文」「お経」と呼んでます。

というのも…うちの旦那は異常に歌が下手。
本人の名誉のためにお断りしておきますが、半分は旦那自身に責任があるわけではありません(逆に言えば、あとの半分は本人の責任)。(^^;
右脳麻痺を負っているうちの旦那は、音程が取れません。日常会話でも声に抑揚が付かないので、聞き取れるようになるには、それなりの訓練と時間がかかります。
同様に、リズムが取れません。コンサートで手拍子が始まると、旦那だけどんどんリズムが外れます。
舌もちゃんと動かないので、発音がダメです。ときどき単語を間違えていたりします(頭の中では「エレベータ」なのに、口に出すと「えべれーた」になってしまったり)。

つまり、うちの旦那はリズムとメロディのない歌しか歌えないのです。
私自身、最初はそれが歌だとは分かりませんでした(というか、正確には何が起きているのか分からなかった)。
それが分かっているので、うちの旦那は忘年会や新年会が苦手です。カラオケが自動的に付いてくるから。とはいえ、業務命令なので、仕方なく歌うそうですが、帰ってくると、かならずへこんでます。

だから、旦那が気兼ねなく歌うのは家の中だけです。
「ゲームで指も動くようになったでしょ? 歌だってちゃんと歌えるようになるよ」と励ましますが、なかなか本人はその気になりません(実際、私は訓練次第で、ちゃんと歌えるようになると信じてます)。
そうは言いながらも、旦那が歌を歌っているのは機嫌が良い証拠なので、正直、私も嬉しい。(^^)

ちなみに。
さっき、旦那が歌っていたのは「スクールランブル」というアニメの主題歌、「スクランブル」です(笑)。私と一緒にこのアニメを観ているうちに気に入っちゃったみたい。(^^)

「頑張ってねん」私はこっそり買っておいた「スクランブル」のCDを旦那に渡しました。少し驚いたような顔をしながら、旦那は喜んでくれました。

頑張れ、私の旦那様。(^^)


私と旦那が出会った頃のこと(1) -出会い系サイトにて- [夫婦]

「出会い系サイト」というと、今や悪の温床のようなイメージがありますが…。
私と旦那が出会ったのも、実は出会い系サイトだったりします。

もう、かれこれ7年近く前になります。
OLをやっている頃から男性方とはあまり出会いがなかったのですが、自営業を始めてしまうと、ますます男性とお会いする機会が少なくなってしまいました。
その頃になると、親も「結婚」だの「子供」だのと、とやかく言わなくなってきましたし、私自身、「結婚したーい!」「彼氏ほしーい!」症候群から脱していたこともあり、「親の面倒も見ないといけないし、実家もそろそろ建て直さないといけないから、もう結婚はいいかあ…」とか思い始めていました。

その頃から、職業柄、パソコン誌は積極的に購読していましたが、そのとき目に付いたのが、雑誌で取り上げていた出会い系サイトのリンクでした。
当時はまだまだ出会い系サイトは数が少なく、私には物珍しいものでした。
その中のひとつ、「あっちゃんLOVE2お見合い」というサイトに、私は惹かれるものを感じました(このサイトは今も運営中です。当時はまだ無料でした)。直接、登録した者同士がメール交換するわけではなく、サイトを通じてのやりとりになるので、こちらのメールアドレスが直接相手に知られてしまうことがなかったからです。

登録は比較的簡単でした。
すぐにサイトを閲覧してみると、私の性格やいろいろな入力条件に従って、相手との相性がパーセントで表示されています。「ふぅん…私と相性が悪い人のデータは表示されないんだ」
当時は出会い系サイトそのものが珍しかったため、登録している人は、みなさん、真面目にメールフレンドや恋人さんを探しているようでした。
とはいえ、そのときは、何となく他の会員さんの情報を少し閲覧だけして落ちました。

が、次の日。
なにげにメールボックスを開いてびっくり。「な、何があったの??」
当時はまだ普通の電話回線を使ってインターネットを利用していたせいもあるでしょう。ですが、受信メールの一覧がいつまで経っても表示し終わりません。
もちろん最初はメール爆弾かスパムの類だろうと思ったのですが、メールの「件名」を見ると、どうも先日登録した出会い系サイトからのもののようです。

ですが、その数が膨大です。
冗談でも誇張でもなく、届いたメールの数は100件を超えています。「と、とりあえず、読んでみなきゃ…」私はひとつずつメールを開けていきました。
そのほとんどは、ごく普通にメールフレンドや恋人を真剣に探しているものでした。
「23歳。公務員をしています。犬が好きな人と楽しくメールしたいと思っています」
「バツイチの運送業社長です。今度、ドライブに行きませんか?」
「アニメが好きだと言うことで、あなたに興味を持ちました。今度、食事でもしながら、アニメの話をしませんか?」

でも、中には相当おかしな(不思議な?)メールもたくさんありました。(^^;
「親はいません。車は3台持ってます。すぐに結婚出来ます。お付き合いしてください」(まだメールも始めてないのに、いきなり結婚かい)
「いんどにいます。にほんにはきょうみありました。いっしょにくらしましょう」(遠距離恋愛でも良いとは思ってるけど…インドは遠いなあ)
「割り切ったお付き合い希望です。大人の恋愛をしましょう」(割り切ったお付き合いって何だよ!)
「アニメが好きなのですか? 一度お会いしたいのですがいかがでしょう? 同性同士、気楽にお喋りしましょう」(うーん…一度結婚を経験するまでは、やっぱり男性の方が良いかなあ…)

その中に、今の旦那のメールがありました。
「身障者です。今は大阪に住んでいます。ときどき東京ディズニーランドへ出掛けます。良ければメールください」
そのときは「身障者の人も登録してるんだねー」と思ったくらいで、特に気にもしませんでした。

ですが、100通余りのメールは連日続きました。「これじゃあ、返事をするどころか、読んでるだけで1日終わっちゃうよ!」私は数日間登録しただけで、出会い系サイトを脱会しました。

すでにいただいていたメールの中から、「この人となら、お会いしても良いかなあ」という人を数人選び、私はメールのやりとりを始めました。
ですが、どこでどう間違えたか、私はまったく眼中になかった今の旦那にもメールを送ってしまったのです(爆)。

ここから私と旦那の奇妙なお付き合いが始まりました。
実のところ、最初のデートからお互い「ヲイヲイ」ということの連続でした。それについては、また次回。(^^;


極めて非論理的だ -結婚してから変わったこと- [夫婦]

結婚してから、早、5年半。

他界されたお義父さんからは、会うたびに「(旦那に向かって)3ヶ月保てばいい方だ」と言われ(笑)、私も実際、「もうここまでだな」「これ以上、一緒になんかいられないな」と何度も思ってきました。
でも、もう5年半経ってしまいました。過ぎてしまえば「早かったなあ」と思うばかりです。

ふと、思い返すと、独身の頃に比べて、ずいぶん変わったなあと思うところがたくさんあることに気が付きました。

  • クシャミがおじさんみたいになってきた
    さすがにクシャミしたあと「ちくしょーい!」とかは言いませんが、少なくとも女のそれには聞こえません(爆)。
  • 男性の前でも平気でパクパク食べられるようになってしまった
    そもそも今は、男性にお会いすると言うことが極度に少ないのですが、以前は食事のときに遠慮していて、「お腹減ったなあ」と思いつつ帰ったこともありました。今は満足するまで食べてしまいます(爆)。
  • 男性用下着を躊躇なく買えるようになった
    まだOLだった頃、元彼から頼まれたときは、レジに並ぶのが恥ずかしくて恥ずかしくて…。(^^ゞ
  • 荷物を送るとき、つい旦那の名前を書いてしまう
    自分のお友達とか、実家の両親に何か送るときも、荷主に旦那の名前を書いてしまうんですよね。
    つい先日も、お友達のところにビデオを送ったのですが、急に電話が掛かってきて「あ、キャオの荷物だったのか。誰が送ってくれたのか、わからなかった」って(あとから受け取りを見たら旦那の名前だった)。(^^;
  • 仕事が激減(泣)
    「インターネットがあるから、どこへ行っても仕事が出来る」などというのは浅はかな願望でした。しくしく。
  • お小遣いがゼロ!(号泣)
    正直、これがいちばん辛いです。結婚してから私のお小遣いは事実上ないので、たまに入ってくるお仕事だけが頼りです。(;_;)
  • 外出出来なくなった
    ある事件がきっかけで、旦那が外出を許してくれなくなりました。好きな映画の上映が始まったり、オフ会とかあると、ひとりだけ行けないのが辛いです。
    とはいえ、もともと家の中にいるのが好きな人なので、普段はあんまり不満に思わないのが救いかも。

いちばん変わったのは、旦那に対して「多くを語らなくなった」ということでしょうか。

最初の頃は一生懸命説明していたんですよ、これでも。「これはXXだから、XXした方がXXだと思うよー」
でも、あるとき、私が懸命に説明しているにもかかわらず、ボーッとテレビを見ていたり、全然関係ない方を向いているということが多いことに気が付きました。そのときは「ちゃんと聞いてるよ」というのですが、あとから聞き直すと全然聞いてないっ!(怒)

こんなことが何度も重なるにつけ、最近は口数が極端に少なくなったような気がします。
旦那に何かを聞かれて、あんまり賛成出来ないときは「それは非論理的だ(Mr.スポックあるいはセブン・オブ・ナイン風に)」の一言で終わります。それで旦那が納得出来ないときにだけ、ちゃんと理由を説明するようになりました。(^^;

先日は、以前に購入したにもかかわらず、また同じような物を欲しがったので「それは極めて非論理的だ」の一言で切って捨てました。
「お前がこんなに冷たいやつだったとは…」と、しばらく旦那がへこんでいたことは言うまでもありません。(^^ゞ

最近は「素晴らしい」「非論理的だ」「死刑だな」が私の口癖になりつつあります。(^^;
結婚5年目にしてこの有り様…。我が事ながら、この先が不安になりつつある今日この頃です。(^^;


病人になるということ [夫婦]

昨日1日、しっかり寝込んでしまいました。トホホ。なんて情けない。(-_-;

例年、年末と夏の初めくらいに大風邪をひいて寝込むのです。去年はそんなこともなかったので「ヲヲ、やったね!」と喜んでいたのですが、まさかこんなことになろうとは…。
おそらくは、先日から症状が出始めた花粉症が引き金になったのだと思います。チビ(うちのネコの名前)が調子を悪くしたときの無理がたたったのだろうなとか、いろいろ想像は付くのですが…。

私のブログに来てくださり、ご心配くださったみなさん、いろいろありがとうございました。m(__)m
以下、昨日までの顛末を日記風に書き留めたものです。ひどくお間抜けな1日ですが、よろしければお読みください。(^^;

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大阪では太巻き、のこと [夫婦]

結婚してから最初の節分。旦那がいきなり「うちでは太巻き、買わないからね」…はぁ?? きょとんとしている私に向かって、さらに旦那が「太巻きだよ。買うでしょ?」…はい??? 何を言われているのかさっぱりわからない私を見て、旦那まで「???」の顔をします。

お互いにまったく知らなかったんです。東京では節分の日に豆まき。大阪では節分の日に太巻きを食べること。言われてみれば、普段買い物に行くスーパーにも、この頃には所狭しと巻き寿司が並びます。話を聞くまでは「大阪の人って、巻き寿司好きなんだ。納豆食べないのに」とか思っていたのですが。(^^ゞ

大阪では今年は西南西が縁起が良い方角なので、そちらに向いてみんな太巻きにかぶりつきます。「切ったら縁起が悪い」と言うことで、太巻き1本そのまま丸かじりです。何とも豪快。(^^;

旦那が海苔で窒息してしまう人なので(そもそも咀嚼力が弱い旦那は海苔が噛みきれない)うちでは太巻きを買いませんが、実際にお義母さんがやっているのを見たときは、思わず絶句しました。何とも豪快。(^^;

この時期には、あちらこちらの大学やイベントで、女子大生やOLを呼んで「太巻き早食い大会」も催されます。人目もはばからず、きれいなお嬢さんたちが太巻きにかぶりついている姿は、何とも豪快。(^^;

明後日には実家に遅ればせながらの帰省をします。父や母の前で太巻きにかぶりついて見せたら、どんな顔をするか試してみようかな。うひ。(^^)v


結婚した頃のこと [夫婦]

CSで「幻想魔伝 最遊記」の再放送を観ていたときのこと。

エンディングで「Tightrope」という曲が流れます。聞いた瞬間、反射的に「あ…なんかイヤ…」と思ってしまいました。好きな曲のはずでした。CDも持っています。自分自身、どうしてなのか、しばらくわかりませんでした。

そして、思い出したのです。「私が結婚した頃、ちょうど最遊記がオンエアされていたんだっけ…」


大阪に住んでいた旦那と、東京で育った私。環境が違えば、生活習慣も考え方も違うのは当たり前だった。

元彼のところへ遊びに行くようになった頃から料理をしていたし、母が更年期障害で年に一度くらい入院するようになってからは、家事の切り盛りは私が主にしていた。だから、家事全般については、それなりの自信もあった。が、関西の料理をほとんど食べたことがない私は、今の主人の口に合う料理をなかなか作れなかった。

東京は下町の生まれ。さらに福島で育った父と一緒に生活している私が作る料理は、どうしても濃い味付けになる。ものすごく薄い味付けにしたつもりでも、旦那は「濃い」「しょっぱい」「塩辛い」しか言わない。最後にはどう作ればいいのかわからなくなり、料理をやめてしまおうかとまで思い詰めた。

旦那が拾ってきたネコも悩みの種だった。とにかく大きな音が嫌いなうちのネコは、雷が鳴り出すと冷蔵庫の下へ隠れてしまう。下手に冷蔵庫を動かせば、逆にネコを下敷きにしてしまうと思った私は「お腹が空けば勝手に出てくるから放っておきなよ」と言うが、動物を飼ったことがない旦那にはそれがわからない。終いには「ネコが可愛そうだろう!」と怒り出す始末。あんまり腹が立った私はネコを引きずり出すと旦那に渡し、そのまま夕立の中、外に飛び出したこともあった。

にもかかわらず、旦那はもう1匹猫を拾ってきた。最初は先に拾った子と折り合いが悪く、毛を逆撫でて敵意むき出し。食事もろくに取らない。「早く仲良くなってよー」私は見守るばかりだった。3日の後、どうにか一緒に生活できるようになるまで、私もご飯が喉を通らなかった。

旦那はネコが好きだが、世話は嫌いという人だった。当然、ネコの世話は私の役目になる。2匹になってあたふたしている私を他所に、旦那はひとりで映画や買い物に出掛けて1日帰ってこない。「今日、あそこで食べたご飯、美味しかったよー」私の神経を逆撫でるかのような言葉ばかりを連発する旦那に、その都度イライラしてケンカばかりしていた。

旦那はテレビショッピングが大好きだ。結婚当初はお互いの家計を別々にしていたが、自己管理できない旦那は給与のほとんどをテレビショッピングに使い果たす。自営業を始めてからコツコツ積み立ててきた数百万円という私の貯金は、半年を待たずに使い果たした。それでも旦那の浪費癖は収まらず、支払いの算段が付きかねた私は、人目をはばからずに声を上げて泣いた。離婚を前提に何度もお義母さんと話し合った。

それでなくとも、身障者である旦那との生活は神経をすり減らす毎日だった。あともう一息という我慢が出来ない旦那は、移動のときでも衣服を汚すことがよくあった。おかげで私は沿線のトイレの場所をすべて覚えてしまった。

咀嚼力と飲み込む力が弱いので、普通に食べていても突然咳き込んで、ご飯を吐き戻してしまう。イカを喉に引っかけて食道炎になったり、海苔で窒息することもある。落ち着いて食事の出来ない日々が続き、つい旦那に辛く当たってしまうこともあった。


あの曲を聴いたとき、当時の生活が本当に大変だったことを私は思い出しました。

正直、旦那との生活が大変なのは、今でもほとんど変わりません。でも、その当時から不思議と苦痛ではありませんでした。そして旦那との生活で身に付いたいろいろなことは、父の看病でも役に立ってくれました。

もう一度エンディングの「Tightrope」を聞いたとき、当時を懐かしく思うようになっている自分が、そこにいました。


「行く年、来る年」に思うこと-今年もよろしく- [夫婦]

(「おめでとう」が禁句の方もいらっしゃるかもしれませんので)みなさん、今年もよろしくお願いします。

みなさんの年末はいかがでしたか? 今年は何か良い事がありそうですか?


大晦日。普段から少しずつしておけばいいのに、そのツケが一気に来てしまった大掃除。旦那も張り切って掛かったというのにサッシ2枚拭いてダウン。まあ、身体が身体だから仕方ないけど。腰を押さえて横になる旦那を尻目に、家具を動かしてフローリングの掃除&ワックス掛け。照明器具・窓ガラスの掃除と、何とか一通り済ませて、身体はもうクタクタ。

そうしているうちに、実家から「おじさん、亡くなったのよ」と母から電話。香典などの相談をしながら「今年は最後までパタパタしたなあ」と改めて思う。とはいえ、旦那のB型肝炎の疑いは晴れ、がん検診の結果が良かったことにも感謝。

年越し蕎麦を茹でながら、TV番組表をチェック。「うお! プラネテスの特番! 裏でK-1とPRIDEとTVタックル超常現象スペシャルじゃん!」慌てて旦那をお風呂に入れて、TVを見る準備は万端。

でも、うちの旦那は、まるで計ったかのようにクライマックスに割り込みを入れる得意技を持つ。案の定、「DVD焼きたいんだけど、教えてくれー」と始まる。おかげで第1試合のK.O.、見損ねたじゃん。文句を言うと「今じゃなくていいって言ったじゃん」…なら、最初から声掛けるなよ(怒) -> 旦那

そうこうしているうちに、NHKの「行く年、来る年」が始まる。さんざん不祥事を起こしたNHKだが、この番組だけは毎年欠かさず観ている。

独身だった頃、両親と家族揃ってこの番組を観るのが、毎年、最後の行事だった。目の前にミカンやお煎餅を並べ、お茶をすすりながらTVから流れる除夜の鐘を聞く。「もう、今年も終わりだね」「お寺、雪降って寒そうだね」ぽつぽつ話す言葉の端々に、お互いの「今年もお世話になりました」「来年もよろしく」の想いを込めた。今でもこの行事だけは欠かせない。

布団の上に正座して、旦那に「お世話になりました」「今年もよろしく」と挨拶。「今年は病気とか、しないといいな」という旦那に「そうね。結婚してこの方、あなたが元気だったこと、1日もなかったものね」と、それとなく苛めて年が明けた(笑)。

新年初日。新聞にいきなり行政の不正発覚の記事を目にして「なんだかなー」と思ってしまった。せめて、去年よりは明るいスレッドが立てられるようでありたいと思っていたが。

頃合いを見計らって実家に電話した。「今年もよろしくね」歳を取り、身体が弱くなっていくことが心配だが、まだ元気そうな両親の声に安堵する。

今年こそは、良い事が何もなくてもいいから、悪い事も何もない1年であってほしいと思いながら受話器を置いた。


久しぶりに大笑いしたこと [夫婦]

私も友達からは「天然」と言われることが多いのですが、今日は私に負けず劣らず天然の、うちの旦那の話です。

先日、夕食を食べているとき、不意に旦那が「今年のクリスマスプレゼント、お前がほしがってた「宇宙大作戦」のDVDにしたから」

げっ! 思わず私はイスから立ち上がりかけました。

宇宙大作戦。大昔に放送されていたTVドラマ版スタートレックの邦題です。今度、DVD-BOXが発売されるのですが、普通に買ったら9万円以上するというものです。でも、そんな高いもの、旦那が間違っても購入するわけがない。しかもプレゼントしてくれるなど、地球が壊れてもありえないっ!

「すごく高かったでしょ?! キャンセルしなよ」という私に「大丈夫。1枚だけだし」と涼しい顔。『へ? もうDVDのバラ売り、始まってるのかな??』と内心、不思議に思いましたが、まあ、1枚だけならそれほど高い買い物でもないだろうと、そのときは放っておきました。

で、つい昨日のこと。会社から帰ってきた旦那が、緑色の包装紙でラッピングされた包みを差し出します。「これ、ちょっと早いけどクリスマスプレゼント」

「あ、ありがとー」渡された包みを開いていくと…そこには1枚のDVDが。でも、これ、「宇宙大作戦」じゃなくて「宇宙大戦争」って書いてあるっ!

宇宙大戦争…東宝が1959年に作った日本のSF…らしい。ものすごく若い池部 良さんとかが出てる…。

旦那に「これ…宇宙大作戦じゃないよ…」パッケージを見せると「あ…違った?」

「宇宙大戦争」を「宇宙大作戦」と間違えるとは…。今までも私が「もうLDで持ってるよ」という作品ばかり間違って買ってくる(しかも、支払いはいつも私)旦那でしたが、ここまでくると、もう笑うしかない。

突然、その場でお腹を抱えて涙を流し笑う私を、旦那は最初、どうしたのかポカンとして見ていましたが、私から訳を聞くと「またかよー!」と頭を抱えていました。でも、私としては久しぶりに大笑いできて、これはこれでよかったかな、と。(^^)

ちなみに「宇宙大戦争」。玩具のようなロケットが登場する、古き良き時代の日本のSFです(笑)。


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